ハワイ旅行者でも日本語で簡単にアメリカの銀行口座を開設する方法【First Hawaiian Bank】
2023-11-26
ハワイに移住する方、日本語で銀行口座を開設したい方、ハワイに旅行中でアメリカでの留学や転勤の準備をしたい方、はファーストハワイアンバンクでアメリカの銀行口座を開設するのをおすすめします。
本記事では、ファーストハワイアンバンクの基本情報や口座を開設するメリット、口座開設方法などを紹介します。
ハワイが好きで観光や移住をする方は、ぜひ参考にしてください。
目次
First Hawaiian Bank(ファーストハワイアンバンク)とは?
First Hawaiian Bank(ファーストハワイアンバンク)は、ハワイ州ホノルルに本社があるアメリカの銀行です。
基本情報について解説します。
ファーストハワイアンバンクの歴史
ハワイを中心にサービスを提供する、ファーストハワイアンバンクの設立は1858年で、165年以上の歴史があります。
ハワイで最も古い銀行なうえにハワイ最大の金融機関として、さまざまな金融サービスを提供しています。
アメリカ全土すべての銀行のなかでもトップクラスの位置づけで、安心して利用できる銀行です。
参考記事
- American’s 100 Largest Banksのランキングで全米12位
参考:Forbes
支店数
ファーストハワイアンバンクは、ハワイ全土に51支店、グアムに3支店、サイパンに2支店あり、各地区で金融サービスを提供しています。
日本人観光客が多いハワイやグアム、サイパンで利用できるため、現地によく行く方は口座を開設すると便利です。
支店の場所は、公式サイトから検索できます。
日本語で手続きができる
ファーストハワイアンバンクは、日本語でアメリカの口座開設手続きができる点が大きなメリットです。
今回紹介するワイキキ支店には、日本人スタッフが4名在中しており、口座開設はとてもスムーズにできました。
ワイキキ支店のほかにも、カビオラニ支店やユニバーシティ支店、グアムやサイパンの支店でも日本語で手続きができます。
口座開設以外にも資産運用や保険など、幅広いサービスを日本語で受けられるため、日本人におすすめな銀行です。
日本語のWebサイトがある
日本語で手続きができるうえに、ファーストハワイアンバンクのWebサイトは、日本語に対応しています。
とくに「よくある質問」は充実しており、ファーストハワイアンバンクについての情報を得られます。
のちほど解説しますが、日本人の口座開設はオンライン上ではできず、銀行の窓口でのみ受け付けています。
ファーストハワイアンバンクに興味がある方は、日本語のWebサイトで情報を得てから、現地で口座を開設しましょう。
日本語のカスタマーサービスがある
ファーストハワイアンバンクには、日本語のカスタマーサービスが用意されています。
日本語で利用できるカスタマーサービスは、次のとおりです。
- メール:japaninfo@fhb.com
- 電話:1-808-525-8977(日本語専用ライン)
月曜日〜金曜日の8:30AM〜4:30PM(ハワイ時間)
電話は住宅ローンの相談などの窓口のため、質問したいことがある場合は、メールで問い合わせましょう。
日本の東京にも支店がある(在日代表事務所のみ)
日本にもファーストハワイアンバンクの支店(在日代表事務所)があります。
住所は、次のとおりです。
〒100-0005
東京都千代田区丸の内1-9-1 グラントウキョウノースタワー内
日本にも拠点を置くファーストハワイアンバンクは、日本人向けのサービスに力を入れている銀行です。
220か所以上あるATMの探し方・画像
ファーストハワイアンバンクのATMは、ハワイ全土に201か所、グアムに16か所、サイパンに7か所あります。
ATMを探す手順は、次のとおりです。
まず公式サイトへアクセスして「地図マーク」を選択します。
「フィルター」を選択し、Filter by Service内の「ATM」を選択します。
ATMを探す島の名前を選び「Apply filters」を選択しましょう。
今回は、オワフ島のロイヤルハワイアンホテル付近のATMを検索します。
Google マップでロイヤルハワイアンの住所をコピーして、先ほどフィルタリングして表示されたページ内の「場所を検索」に貼り付けてEnterキーで検索します。
近くのATMが地図で表示されます。
今回の検索結果では、最も近いATMではありませんでしたが、地図上で近いATMを探し、選択しましょう。
一番近いATMの情報が表示されました。
表示された地図を参考にするか、表示されている住所をGoogle マップに貼り付ければATMに行けます。
実際に見かけた、ファーストハワイアンバンクのATMの画像を参考にしてください。
First Hawaiian Bank(ファーストハワイアンバンク)の銀行口座を開設するメリット
ファーストハワイアンバンクの銀行口座を開設すると、さまざまなメリットがあります。
アメリカの銀行口座を開設するメリットを解説します。
ハワイ・アメリカ旅行時にデビットカードが利用できる
ファーストハワイアンバンクで口座を開設しておくと、ATMで出金できるキャッシュカード兼デビットカードが発行されます。
発行されたカードがあればハワイやアメリカ旅行のとき、決済時にデビットカードを利用できる点がメリットです。
ハワイをはじめ海外旅行時に、日本で発行したクレジットカードを利用すると、2%程度の手数料がかかります。
開設した口座に米ドルを入れておき、デビットカードで決済すれば、ハワイやアメリカ旅行の際に、手数料をゼロにできてお得です。
ハワイやアメリカによく行く方に、おすすめな利用方法です。
アメリカのネットショッピングで活用できる
ファーストハワイアンバンクがあれば、アメリカのネットショッピングで活用できます。
アメリカのネットショップでは、アメリカで発行されたクレジットカードやデビットカードしか利用できないケースがあります。
たとえば、Apple社のサイトでは日本のカードは利用できないため、アメリカのサイトではiPhoneやMacBookなどは購入できません。
ファーストハワイアンバンクを開設した際に発行されるデビットカードがあれば、アメリカのサイトでもネットショッピングができるようになります。
アメリカのサイトで買い物をすると、円安の今であれば安く購入でき、非常にお得です。
非居住者でもアメリカ生活の準備ができる
ファーストハワイアンバンクは、アメリカに住んでいない非居住者でも、銀行口座を開設できます。
そのため、ハワイ移住を考えている方の生活の準備に有効的です。
ハワイを含めたアメリカで賃貸を契約しようとすると、銀行口座と電話番号などが必須です。
ただし、アメリカの銀行を開設しようとすると住所が必要なため、「鶏が先か卵が先か問題」が発生します。
ファーストハワイアンバンクでアメリカの銀行を開設できれば、アメリカ生活の準備がスムーズに進み便利です。
また、口座を開設するとオンラインバンキングにアクセスできるようになり、日本にいながらハワイやアメリカ生活の準備ができます。
資産管理に利用可能
アメリカの銀行を開設しておくと、米ドルで資産を所有できるため、為替リスクを管理できます。
また、アメリカの不動産や米国株などの資産を運用する際に、銀行口座があれば資産管理をシンプルにできます。
ファーストハワイアンバンクでは資産管理の相談も日本語ででき、アメリカでの資産運用のサポートが受けられる点もメリットです。
資産による収益が発生した場合は、必ず国や州への申告が必要なため、よく確認しましょう。
ファーストハワイアンバンクで開設できるアメリカの銀行口座の種類
ファーストハワイアンバンクで開設できる、アメリカの銀行口座にはいくつかの種類があり、日本とは若干異なります。
アメリカの銀行口座の種類について解説します。
オーナーの種類
ファーストハワイアンバンクで開設できる、アメリカの銀行口座のオーナーは次の2種類です。
- 個人口座(Individual)
- 共有名義の口座(Joint)
日本とは異なり、夫婦や子ども、孫などと共有名義で口座を開設できます。
共有名義の口座にすると、どちらかが死亡した場合、自動的に資産が移行されるため、相続手続きの負担が減らせる点がメリットです。
たとえば、夫婦で共有名義の口座にした場合、キャッシュカード兼デビットカードは2名分発行されます。
口座を開設する際は、オーナーの種類も検討しましょう。
口座の種類・金利など
ファーストハワイアンバンクで開設できるアメリカの口座は、次の3種類です。
- 当座預金(Checking)
- 普通預金(Saving)
- 定期預金(CD)
各口座開設の手続きに大きな違いはありません。
当座預金(Checking)、普通預金(Saving)口座を開設時には、オンラインバンキングにアクセスできるようになり、デビットカード・キャッシュカードが発行されます。
おすすめの口座は、維持費がかからない当座預金のPure Checkingです。
各口座の特徴は、次の表を参考にしてください。
<First Hawaiian Bank口座種類一覧> | ||||||
口座の種類 | 口座維持費(月間) | 口座開設時の 最低入金金額 | 金利(年利) | 国際送金 受取手数料 | 融資の 割引特典 | |
当座預金 CHECKING | Pure Checking | $2 <維持費無料の条件>・年齢が25歳未満、50歳以上 ・又は月間残高証明を郵送から電子版に切り替える | $20 | 該当なし | $13 | 該当なし |
Gold | $15 <維持費無料の条件> ・口座残高が$6,000以上 | $20 | 該当なし | $13 | 該当あり | |
Platinum | $22 <維持費無料の条件> ・口座残高が$35,000以上 | $20 | 0.016% | 無料 | 該当あり | |
普通預金 SAVINGS | Regular | $5 <維持費無料の条件> ・口座残高が$300以上&18歳以上 | $20 | 0.016% | $13 | 該当なし |
Maximizer | $10 <維持費無料の条件> ・口座残高が$2,500以上 | $20 | 0.016%~0.046% (口座残高により変動) | $13 | 該当なし | |
定期預金 Certificate of Deposit | Standard | $0 | $1,000 | 口座残高×預け日数により異なる。 最大約4% | 該当なし | 該当なし |
Platinum | $0 | $1,000 | 口座残高×預け日数により異なる。 最大約4% | 該当なし | 該当なし |
2023年11月現在、定期預金の一般的な金利や最低入金額は、次のとおりです。
定期預金機関 | 金利(年利) | 開始時の最低入金額 |
3か月 | 3.00% | 1,000ドル |
6か月 | 4.05% | 1,000ドル |
12か月 | 4.30% | 1,000ドル |
12か月 | 4.60% | 25,000ドル |
ほかにも定期預金の種類があるため、検討する方は支店や日本語カスタマーサービスに問い合わせましょう。
First Hawaiian Bank(ファーストハワイアンバンク)ワイキキ支店へのアクセス方法
今回、実際にファーストハワイアンバンク・ワイキキ支店で口座を開設してきました。
ワイキキ支店には日本人スタッフが4名常駐しており、日本人でも安心して口座を開設できます。
日本人観光客が多いワイキキビーチ周辺から、ワイキキ支店までのアクセス方法を解説します。
支店の住所と参考画像
実際に現地まで行き、ファーストハワイアンバンクの口座開設をした、ワイキキ支店の住所は次のとおりです。
ファーストハワイアンバンク・ワイキキ支店
Google マップには日本人の口コミもあり、参考になります。
ワイキキビーチ周辺に宿泊する方は、ビーチからも徒歩圏内のワイキキ支店での口座開設がおすすめです。
ワイキキ支店・トローリーの最寄り駅
ファーストハワイアンバンクのワイキキ支店へ、ワイキキトローリーを利用して行く方は、ピンクラインに乗りましょう。
ピンクラインのNo.8「ホクラニホテル(Hokulani Hotel)」で降りると、「ホクラニ ワイキキ ヒルトン グランド バケーション」に着きます。
同じ建物の1Fに、ファーストハワイアンバンクのワイキキ支店があります。
ピンクラインは約15分間隔で運行しており、運行時間は10:00〜20:13です。
詳しく知りたい方は、ワイキキトローリーの公式サイトで確認してください。
まめ知識
- ピンクラインは、JCBのクレジットカードやデビットカードを乗車の際、運転手に提示すると無料になります。
- ハワイ「ワイキキトロリー」乗車賃無料!
参考:JCB
First Hawaiian Bank(ファーストハワイアンバンク)口座開設方法
アメリカの銀行口座を開設するなら、ファーストハワイアンバンクがおすすめです。
非居住者の日本人でも支店の窓口に行けば、銀行口座を開設できます。
ファーストハワイアンバンクの口座開設方法を紹介します。
銀行口座開設に必要な書類
ファーストハワイアンバンクで口座開設する際に、必要な書類は次のとおりです。
- パスポート
- 住所確認書類(運転免許証や公共料金の請求書など)
- 最低預金額
特別な書類がなくても、手軽にアメリカの銀行口座を開設できます。
最低入金額は、当座預金(Checking)と普通預金(Saving)は20ドル、定期預金(CD)は1,000ドルです。
また、利子が発生する口座(普通預金と定期預金)の口座開設には、日本のマイナンバーが必要です。
窓口で提供する情報
窓口で提出するのは、次の書類です。
提供する情報は、下記の表を参考にしてください。
Name | 氏名(必須) |
Streeet Address | お住まいの住所(必須) |
Mailing Address | 郵便先住所(必須) |
Home Phone Number | 自宅の電話番号 |
Cell Phone Number | 携帯電話番号(必須) |
Business Phone Number | お勤め先の電話番号 |
Employer | お勤め先会社名。退職されている場合は退職前の情報 |
Type of Business | 業種 |
Occupation/Title | 役職、または主な業務 |
Date of Birth | 生年月日(必須) |
Mother’s Maiden Name | お母様の旧姓 |
Beneficiary | 相続人※普通預金、定期預金のみ指定可能 |
Social Security Number | 米国社会保障番号 |
Email Address | Eメールアドレス(必須) |
必要情報を記載して、開設を希望する口座の種類、付帯サービスを選択したら、数か所にサインをして手続きは完了です。
ファーストハワイアンバンクでは、面倒な書類提出や手続きがなくても、アメリカの銀行口座を開設できます。
口座開設にかかる所要時間は30分程度
今回、ファーストハワイアンバンクのワイキキ支店に着いてから、口座開設までの所要時間は30分程度でした。
混雑具合は時期やタイミングによるため、待ち時間を含めると1時間程度みておけば問題ないでしょう。
ファーストハワイアンバンク・ワイキキ支店の営業時間は、次のとおりです。
- 平日|8:30~16:00
- 8:30~9:30は、高齢者限定の時間帯
- 土日祝日は休み
ハワイの祝日はこちらを参考にしてください
口座開設後に発行されるもの
当座預金(Checking)と普通預金(Saving)の口座開設後に発行されるものは、次のとおりです。
- キャッシュカード兼デビットカード
- 小切手
- オンラインバンキングへのアクセス権限
小切手とオンラインバンキングのアクセス権限は即日発行されます。
下の画像は、ファーストハワイアンバンクの小切手です。
キャッシュカード兼デビットカードは、2~3週間後に日本の住所に届きます。
ファーストハワイアンバンクの口座を、ハワイ旅行や移住に活用しましょう。
First Hawaiian Bank(ファーストハワイアンバンク)に関するよくある質問
ファーストハワイアンバンクに関して、よくある質問事項をまとめました。
日本での引き出しや送金が気になる方は、ぜひ参考にしてください。
ファーストハワイアンバンクは日本で引き出しできますか?
グローバルATMを利用すれば、日本でもお金を引き出せます。
お金が引き出せるATMの一例は、次のとおりです。
- ゆうちょ銀行ATM
- セブン銀行やローソン銀行ATM
- イオン銀行ATM
- メガバンク系ATM
三菱UFJやみずほ、三井住友のグローバルATMの数は少ないため、ゆうちょ銀行やセブン銀行などがおすすめです。
ただし、3%の国際取引手数料とATM手数料が5ドルかかるため、注意しましょう。
ファーストハワイアンバンクへ日本から送金できますか?
日本からファーストハワイアンバンクへ送金は、銀行を含む海外送金事業者を利用すれば可能です。
海外送金事業者は、次の記事を参考にしてください。
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ファーストハワイアンバンクは日本からでも解約できますか?
銀行口座の解約は、日本からでもできます。
必要な書類を郵送すれば解約できるため、日本語カスタマーサービスに連絡して、解約依頼書類を取り寄せましょう。
日本語カスタマーサービス
メール:japaninfo@fhb.com
残高は指定の銀行に送金されますが、手数料がかかるため注意しましょう。
まとめ:ファーストハワイアンバンクでアメリカの銀行口座を開設しよう
ファーストハワイアンバンクの基本情報やアメリカの口座を開設するメリット、口座の開設方法などを紹介しました。
ホノルルに拠点を置くファーストハワイアンバンクは、非居住者の日本人観光客でも、口座が開設できる銀行です。
アメリカの銀行口座を開設するメリットは、次のとおりです。
- デビットカードの利用で米ドルの両替手数料が無料
- アメリカのネットショッピングに利用可能
- アメリカ生活の準備に有効
- 資産管理に利用可能
ハワイやアメリカによく行く方や、移住を考えている方は、ファーストハワイアンバンクで銀行口座を開設して、観光や現地生活に活用しましょう。