ゆうちょ銀行の国際送金 手数料・限度額と窓口終了【2026年版】
2023-03-07
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「近所の郵便局で海外送金を頼もう」と考えていませんか。残念ながら、その方法はもう使えません。
ゆうちょ銀行の国際送金は2025年8月に大きく作り替えられ、窓口とゆうちょダイレクトでの取り扱いが終了しました。現在はWeb専用の新しいサービス1本にまとまっています。料金も限度額も、以前とは別物です。
この記事では、編集部で2026年7月に公式サイトを確認した内容をもとに、ゆうちょ銀行の国際送金(海外送金)の現在の料金・限度額・使い方をまとめました。ぜひ参考にしてください。
※本記事の金額・条件は、2026年7月時点でゆうちょ銀行の公式サイトを確認した内容です。最新の内容は必ず公式サイトでご確認ください。
目次
- 1 【重要】窓口とゆうちょダイレクトの国際送金は終了しました
- 2 先に結論:今のゆうちょの国際送金はこうなっています
- 3 料金は1件3,000円。送金額とは別に引き落とされます
- 4 為替レートは「当行公表相場」。上乗せ幅は公表されていません
- 5 送金限度額は1回100万円未満・1か月500万円です
- 6 送金できるのは190の国・地域。通貨は国ごとに決まっています
- 7 使うにはマイナンバー登録済みの口座と認証アプリが必要です
- 8 送金は最短2営業日後、多くは4営業日以内に行われます
- 9 問い合わせは電話とチャットで受け付けています
- 10 ゆうちょ銀行の国際送金が向いているケース・向かないケース
- 11 送金前に「実際にいくら届くか」を確かめる
- 12 まとめ:ゆうちょの国際送金は「Web専用・1件3,000円」に一本化
【重要】窓口とゆうちょダイレクトの国際送金は終了しました
まず、いちばん大きな変更からお伝えします。ゆうちょ銀行は2025年8月末をもって、窓口およびゆうちょダイレクトでの国際送金の取り扱いを終了しました。
| 送金方法 | 現在の状況 |
|---|---|
| Web専用「ゆうちょの国際送金」 | 2025年7月8日に開始。現在はこれ1本のみ |
| 郵便局・ゆうちょ銀行の窓口 | 2025年8月29日で終了 |
| ゆうちょダイレクト | 2025年8月31日で終了 |
| 住所あて送金(送金小切手) | 2019年10月に米国あて以外を終了。その後全廃 |
| 国際郵便為替証書 | 2020年6月30日で払渡し受付を終了 |
公式のよくあるご質問にも、「ゆうちょ銀行店舗および郵便局の窓口では国際送金はお取り扱いしておりません」とはっきり書かれています。取扱局が減ったのではなく、ゼロになりました。
ネットの操作が苦手な家族の代わりに窓口へ行く、という使い方ができなくなった点は、覚えておいてください。
先に結論:今のゆうちょの国際送金はこうなっています
現在の「ゆうちょの国際送金」は、専用サイトから申し込むWeb限定のサービスです。料金は送金額にかかわらず1件3,000円で、シンプルな料金体系になっています。
- 料金:1件3,000円(消費税はかかりません)
- 送金限度額:1回100万円未満/1日200万円以下/1か月500万円以下
- 送金先:190の国・地域の銀行口座あて
- 送金通貨:米ドル・ユーロなど7通貨。あて先の国ごとに決まっており、選べません
- 円建て送金:できません
- 仲介手数料:受取人負担のみ。送金人が肩代わりすることはできません
- 利用条件:マイナンバー届出済みの個人口座+ゆうちょ認証アプリ
- 受付時間:24時間365日(23時55分〜0時5分を除く)
料金の分かりやすさは大きな長所です。一方で、後述する「仲介手数料は受取人負担のみ」という仕様は、受取額に直接ひびきます。ここを理解してから使うかどうか決めてください。
料金は1件3,000円。送金額とは別に引き落とされます
「ゆうちょの国際送金」の料金は、送金1件につき3,000円です。送金額がいくらであっても変わりません。消費税もかかりません。
この3,000円は送金額から差し引かれるのではなく、送金額とは別に利用口座から引き落とされます。10万円送るなら、口座からは103,000円が引かれる形です。
出典:ゆうちょ銀行|その他の料金(2026年7月時点で確認)
なお、申し込んだ送金を取り消した場合、取消のための料金はかかりませんが、3,000円は返金されません。受取人の口座情報は、申し込み前によく確認してください。
仲介手数料は「受取人負担」しか選べません
ここが今のゆうちょの国際送金でいちばん注意すべき点です。公式サイトには「仲介手数料等を送金人負担にすることはできません。受取人負担(仲介手数料等が送金金額から控除されます)の取扱いのみとなります」と明記されています。
海外送金では、日本の銀行と受取人の銀行のあいだに中継の銀行が入ることがあり、その銀行も手数料を取ります。多くの銀行では「送金人が負担する」という選び方ができますが、ゆうちょ銀行ではその選択肢がありません。つまり、その分は必ず受取額から引かれます。
差し引かれる金額はあて先の国ごとに決まっています。主なものは次のとおりです。
| あて先 | 差し引かれる仲介手数料 | 条件 |
|---|---|---|
| 米ドルで送る国・地域(134) | 10米ドル | 送金額が100米ドル以上/超のとき |
| ユーロで送る国・地域(49) | 4.5ユーロ(一部5ユーロ) | 送金額が100ユーロ以上/超のとき |
| 米国本土 | 原則かからない | 複数の中継銀行を経由する場合は差し引かれることあり |
| 英国 | 5ポンド | 送金額が101ポンド以上のとき |
| カナダ | 7カナダドル | 送金額が100カナダドル以上のとき |
| スイス | 4スイスフラン | POST FINANCE AGあては不要 |
あて先の国ごとの金額は、公式サイトの国際送金取扱国一覧から国名を選ぶと確認できます。送金前に必ず見ておきましょう。
さらに、公式には「受取銀行によっては、さらに仲介手数料等が差し引かれる場合があります」とも書かれています。受取銀行が引く分の金額は公表されていません。受取人に「いくら届くか」を正確に伝えたい場合は、この不確定要素があることを説明しておくと親切です。
手数料の種類そのものをもう少し詳しく知りたい方は、海外送金の手数料をわかりやすく解説もあわせてご覧ください。
為替レートは「当行公表相場」。上乗せ幅は公表されていません
適用されるのは送金申込時のゆうちょ銀行の公表相場です。円で払い込み、あて先の国に応じた通貨に換算して送られます。
相場の更新タイミングは公表されています。
- 米ドル:毎営業日の午前11時ごろに変更
- その他の通貨:毎営業日の正午ごろに変更
- 為替相場が大幅に変動した場合は、同日中でも再度変更されることがあります
適用レートは「ゆうちょの国際送金」のトップ画面で確認できます。過去のレートをさかのぼって見ることはできません。
ここで知っておきたいのが、この公表相場には銀行の為替手数料が含まれているという点です。ニュースで見る為替レート(ミッドマーケットレート)そのままではありません。上乗せ分は「手数料」という名前で請求されないため、いちばん気づきにくいコストです。
ただしゆうちょ銀行は、公表相場に何円上乗せしているかを公表していません。実際の負担を知りたい場合は、申込画面に表示されるレートと、その時点の実勢レートを自分で見比べる必要があります。
送金限度額は1回100万円未満・1か月500万円です
1回に送れる金額には上限があります。1回100万円未満、1か月では500万円以下です。
- 1回あたり:100万円未満
- 1日あたり:200万円以下
- 1か月あたり:500万円以下(暦月単位の累計)
判定は、申込時の適用レートで円に換算した金額で行われます。限度額は口座ごとに設定されます。
出典:ゆうちょ銀行|ゆうちょの国際送金(2026年7月時点で確認)
100万円を超える送金を1回で済ませたい場合、ゆうちょ銀行は選べません。留学費用や不動産の決済など、まとまった金額を一度に送る予定があるなら、ほかの銀行を検討してください。
送金できるのは190の国・地域。通貨は国ごとに決まっています
ゆうちょ銀行の国際送金は190の国・地域の銀行口座あてに対応しています。カバー範囲の広さは、いまも大きな強みです。
ただし送金通貨は選べません。あて先の国ごとに使う通貨が決まっており、次の7通貨のいずれかになります。
- 米ドル:135の国・地域
- ユーロ:49の国・地域
- スイスフラン:2
- 英ポンド/豪ドル/カナダドル/ニュージーランドドル:各1
つまり、たとえばタイやフィリピンに送る場合も現地通貨ではなく米ドルで送られ、受取側で現地通貨に替わります。日本円建ての送金はできません。
また、受取口座が指定通貨や現地通貨以外の場合、受取銀行によっては入金されないことがあります。受取人の口座がどの通貨建てかを、事前に確認しておいてください。
なおロシアあての送金は2025年2月7日から受付を停止しています。あて先がロシア以外でも、中継銀行の方針で取り消し・返金となる場合があると案内されています。
使うにはマイナンバー登録済みの口座と認証アプリが必要です
「ゆうちょの国際送金」は、口座を持っているだけでは使えません。取引時確認とマイナンバーの登録が済んだ個人口座からのみ利用できます。
準備するものを整理します。
- 個人名義のゆうちょ総合口座または振替口座(法人名義は利用できません。個人口座で法人の取引を行うこともできません)
- マイナンバーの届出(郵便局の貯金窓口またはゆうちょ銀行で手続きします)
- ゆうちょ認証アプリの利用登録(登録時に書類による本人確認が必要です)
- 専用サイトへの利用登録
ここで見落としやすいのが2番目です。マイナンバーの登録は、Webでは完結せず窓口での手続きが必要です。通帳やゆうちょダイレクトでは登録済みかどうかを確認できないため、心当たりのない方は郵便局で聞いてみてください。
また、送金の申し込み後に送金目的・送金原資・受取人との関係がわかる資料の提出を求められることがあります。Web上でアップロードできますが、回答しないと送金が取り消されます。
なお2026年5月25日付の案内で、当面のあいだ一部の在留カードは本人確認書類として使えないとされています。該当しそうな方は事前に確認してください。
出典:ゆうちょ銀行|ゆうちょの国際送金(2026年7月時点で確認)
送金は最短2営業日後、多くは4営業日以内に行われます
ゆうちょ銀行は着金日を約束していません。公式には「一概に何日程度で届くといったお約束はいたしかねます」としたうえで、次の目安が示されています。
- 関係銀行あての送金は、最短で2営業日後(多くの場合は4営業日以内)に行われる
- そこから受取人の口座に届くまで、さらに日数がかかる可能性がある
- 資料の確認が入った場合、1か月以上かかることもある
出典:ゆうちょ銀行|よくあるご質問(送金の所要日数)(2026年7月時点で確認)
申し込み自体は24時間365日できますが(23時55分〜0時5分を除く)、実際に送られるのは営業日ベースです。支払期限がある送金は、2週間ほど余裕を見ておくと安心です。
問い合わせは電話とチャットで受け付けています
手続きで分からないことがあれば、ゆうちょ銀行のお問い合わせ窓口を使います。編集部が2023年に調べた時点では、受付手段は電話とチャットの2つで、メールや問い合わせフォームはありませんでした。

※画像は2023年時点の編集部調査です。最新の状況は公式サイトでご確認ください。
なお、窓口での国際送金の取り扱いは終了しています。郵便局に出向いても手続きはできませんので、分からないことは電話かチャットで確認してください。
ゆうちょ銀行の国際送金が向いているケース・向かないケース
料金の分かりやすさと、送れる国の多さ。この2点でゆうちょ銀行を選ぶ理由は今もあります。ただし用途はかなり限定されます。
向いているケース
- 主要国以外に送りたい:190の国・地域をカバーしており、送金事業者が対応していない国にも送れることがあります
- 数十万円をまとめて送る:料金が1件3,000円の定額なので、金額が大きいほど比率は下がります
- すでにゆうちょ口座とマイナンバー登録がある:準備の手間が少なく済みます
- 料金の内訳をシンプルに把握したい:3,000円のほかに送金人側の手数料が積み上がらない点は分かりやすさにつながります
向かないケース
- 受取人に決まった金額を届けたい:仲介手数料が受取人負担でしか選べず、10米ドル前後が差し引かれます。学費や家賃など「ぴったり払う」用途には不向きです
- 100万円以上を1回で送りたい:1回の上限が100万円未満です
- 窓口で相談しながら手続きしたい:窓口での取り扱いは終了しています
- 数万円を毎月送る:3,000円+仲介手数料+レートの上乗せで、負担が1割近くになることがあります
- 今日中に送りたい:送金の実行までに数営業日かかります
送金前に「実際にいくら届くか」を確かめる
海外送金のコストは、画面に出てくる「送金手数料」だけではありません。多くの銀行や事業者は為替レートに手数料を上乗せしており、この上乗せ分は明細に出てこないため気づきにくいのが実情です。同じ金額を送っても、受取人に届く額が数千円〜1万円単位で変わることがあります。
ゆうちょ銀行の場合は、これに加えて仲介手数料が受取人負担で差し引かれるという条件があります。送金する前に「結局いくら引かれて、いくら届くのか」を確認しておくことが、これまで以上に大切です。
Wiseは両替に使うレートを市場の実勢レート(ミッドマーケットレート)と明示し、手数料を別建てで表示しています。送金手続きに進む前の画面で、受取人に届く金額を確認できます。少額から中額の個人送金なら、ゆうちょ銀行の見積もりと並べて比べる価値があります。
※金額の確認は無料です。実際に送金するまで料金は発生しません。
まとめ:ゆうちょの国際送金は「Web専用・1件3,000円」に一本化
ゆうちょ銀行の国際送金は、2025年8月を境にまったく別のサービスになりました。窓口もゆうちょダイレクトも使えず、Web専用サービス1本のみです。
本記事の要点をまとめます(すべて2026年7月時点で公式サイトを確認した内容です)。
- 窓口の取り扱いは2025年8月29日、ゆうちょダイレクトは8月31日で終了
- 料金は1件3,000円(消費税非課税)。送金額とは別に口座から引き落とし
- 仲介手数料は受取人負担のみ。米ドル圏は10米ドル、ユーロ圏は4.5ユーロが目安
- 限度額は1回100万円未満/1日200万円以下/1か月500万円以下
- 送金先は190の国・地域。通貨は国ごとに決まった7通貨のいずれか
- 円建て送金はできません
- 利用条件はマイナンバー届出済みの個人口座+ゆうちょ認証アプリ
- 送金の実行は最短2営業日後、多くは4営業日以内
条件は今後も変わる可能性があります。送金の前には必ずゆうちょ銀行の国際送金のページで最新の内容を確認してください。


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