Wiseとは?手数料・安全性・評判を解説【2026年版】使い方も紹介

2022-09-25

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海外送金の方法を調べていると、必ず名前が出てくるのがWise(ワイズ)です。ただ、「安いらしいけれど、どういう仕組みなの?」「銀行じゃないみたいだけど、安全なの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、Wiseがどんなサービスで、手数料はどう決まり、日本ではどんな登録を受けている会社なのかを、2026年7月時点の公式情報にもとづいて整理します。

あわせて、安全性をどう見るか向いている人と向いていない人もお伝えします。使うかどうかを自分で判断できる材料としてお役立てください。

※この記事の手数料・日数・登録情報は、すべて2026年7月時点のWise公式サイトおよびヘルプセンターの記載にもとづいています。条件は変更されることがあるため、利用前に必ず公式サイトでご確認ください。

【結論】Wiseは「送る・両替する・支払う」コストを下げるサービス

Wiseは、海外送金・両替・多通貨口座・デビットカードを提供する金融サービスです。お金を増やすためのサービスではなく、お金を動かすときのコストを下げるためのサービスだと考えると、性格がつかみやすくなります。

Wiseの特徴は、為替レートの決め方にあります。Wiseは公式サイトで「Googleで検索して見られるような為替レート(ミッドマーケットレート)のみ使用」と明記し、手数料を別建てで表示します。

そして、大事な前提がもうひとつあります。Wiseは銀行ではなく資金移動業者です。アカウントに入れたお金は預金ではないため、預金保険制度(ペイオフ)の対象外です。

この2点を押さえたうえで、以下で詳しく見ていきましょう。

Wiseとは?運営会社と日本での登録区分

Wise(旧TransferWise)は、2011年にイギリスで設立された国際的な送金事業者です。日本でのサービス提供は2016年に始まりました。

日本での運営会社はワイズ・ペイメンツ・ジャパン株式会社(2014年設立)です。公式サイトによると、同社は第一種および第二種資金移動業者として登録・認可を受けています。

項目内容
日本の運営会社ワイズ・ペイメンツ・ジャパン株式会社
登録区分第一種および第二種資金移動業者
登録番号関東財務局長 第00040号
加入団体一般社団法人 日本資金決済業協会

「資金移動業者」とは、銀行以外で為替取引(送金)を行える事業者として、資金決済法にもとづき登録を受けた事業者のことです。銀行ではないため、預金の受け入れや融資は行いません。

規模については、Wiseの公式発表で「約1,900万人・企業が利用」「年間2,400億ドル以上の国際送金を取り扱う」とされています。日本国内では、公式サイトが毎月2兆円を超える資金の移動を取り扱っていると案内しています(2026年7月時点)。

Wiseが提供している3つのサービス

Wiseのサービスは、大きく3つに分けられます。海外送金、多通貨口座、デビットカードです。順に見ていきましょう。

1.海外送金(日本→海外、海外→日本)

Wiseの中心となるサービスです。日本から海外の銀行口座へ送金でき、逆に海外から日本の銀行口座へ受け取ることもできます。

送金の依頼は、Wiseのウェブサイトまたはアプリから行います。Wiseは店舗を持たないため、対面・窓口での手続きはできません。また、窓口での現金受け取りにも対応していません。

Wiseで日本から海外へ送金する流れの図
Wiseで海外から日本へ送金する流れの図

日本からの入金方法は、銀行振込デビットカードです。Wiseは「銀行振込は通常、送金資金を入金する最も安価な方法」と案内しています。ただし反映には時間がかかり、「ほとんどの銀行振込は2営業日以内に弊社に届きます」とされています。

なお、振込元の口座名義はWiseアカウントの名義と一致している必要があります。Wiseは「代理権がある場合でも、他の方の口座からの入金は受け付けられません」と明記しているので、家族名義の口座からの振り込みはできません。

2.多通貨口座(マルチカレンシー口座)

Wiseのアカウントでは、複数の通貨を同時に保有できます。Wise公式サイトによると40以上の通貨を保有でき、資金の保有そのものに手数料はかかりません(2026年7月時点)。

また、21通貨については自分専用の口座情報を無料で取得できます。これにより、米ドルやユーロ、英ポンドなどを現地の口座のように受け取れます。海外で働いている方や、海外から報酬を受け取る方に向いた機能です。

ただし、保有している外貨に利息は付きません。あくまで送金や支払いのために置いておく口座と考えてください。

3.Wiseデビットカード

多通貨口座の残高から、現地通貨でそのまま支払えるデビットカードです。日本ではMastercardのデビットカードとして発行されています。

Wise公式サイトによると、40通貨に対応し、160か国や地域での支払いに使えます。リアルカードの発行手数料は1,200円(1回限り)で、年会費はかかりません。ATMでの現金引き出しは、Wise側の手数料が1か月あたり25,000円まで無料です(2026年7月時点)。

カードの詳細はWiseデビットカードの作り方と手数料で解説しています。

手数料と為替レートのしくみ(2026年7月時点)

Wiseの手数料は、「為替レートに上乗せしない代わりに、手数料を金額で表示する」という考え方で組み立てられています。公式の料金ページに載っている主な項目は次のとおりです。

項目手数料
アカウントの開設無料
アカウントでの資金の保有無料
送金手数料0.73%〜(通貨により異なる)
両替手数料0.73%〜(通貨により異なる)
口座情報の取得(21通貨)無料
Wiseデビットカード(リアルカード)の発行1,200円
ATM出金(1か月あたり25,000円まで)無料
ATM出金(25,000円を超えた分)100円+25,000円を超えた金額の1.75%

ここでいうミッドマーケットレートとは、ニュースやGoogle検索で見かける、いわゆる実勢の為替レートのことです。

多くの銀行や送金事業者は、このレートに為替変動リスク分を上乗せしたレートを提示し、そこに送金手数料を加えます。上乗せ分は明細に出てこないため、いくら払ったのかが見えにくいのが実情です。Wiseは上乗せをしない代わりに、手数料を金額として画面に表示します。

ただし、「Wiseがいつでも一番安い」とは言えません。料率は通貨の組み合わせで変わりますし、送金先の国や金額、入金方法によっては他の事業者のほうが有利になることもあります。比べるときは、料率ではなく「相手にいくら届くか」で見るのが確実です。

海外送金の手数料の種類そのものについては、【徹底解説】海外送金の手数料をわかりやすく解説(送金手数料編)で整理していますので、あわせてご覧ください。

為替レート保証という仕組み

Wiseには為替レート保証があります。送金手続きを作成した時点のレートを一定時間固定する仕組みで、Wiseヘルプセンターによると固定期間は「送金する通貨によって2〜48時間の範囲」です。

ただし、レートを維持するには期限までにWiseが送金額の全額を受け取っている必要があります。銀行振込は反映に時間がかかるため、期限に間に合うかどうかは意識しておきましょう。

また、Wiseは「通貨市場の変動が特に大きい場合は、保証を提供できないことがあります」とも案内しています。

着金までの日数と送金状況の確認方法

Wiseでの送金は、Wise公式ブログによると即日〜1営業日が目安です(2026年7月時点)。銀行の海外送金が数営業日から1週間程度かかることを考えると、比較的早い部類に入ります。

ただし、これはあくまで目安です。実際の日数は、送金先の国・通貨・入金方法・本人確認の状況によって変わります。正確な着金予定日は、送金手続きの画面に表示されるものを確認してください。

送金の状況は、Wiseアカウントにログインして該当の送金を開けば確認できます。今どの段階にあるのか(入金待ち、両替済み、送金済みなど)が表示されるので、届かないときはまずここを見てみましょう。

なお、はじめての送金では本人確認が入ります。書類の確認には通常1〜2営業日かかるため、初回だけは日数に余裕をもってください。手順はWise口座開設・本人確認のやり方で画像つきで解説しています。

サポート体制と問い合わせ方法

Wiseは店舗を持たないため、困ったときの窓口はオンラインと電話になります。公式ヘルプセンターに記載されている手段は次の3つです。

  • ヘルプセンター……よくある質問を検索できます。ログインした状態での利用が推奨されています
  • チャット……ウェブサイトまたはアプリにログインし、ヘルプボタンから問い合わせに進みます
  • 電話……Wiseは「当社の電話回線は24時間年中無休でご利用いただけます」と案内しています。地域別の番号はログイン後に表示されます

ウェブサイトとアプリは日本語に対応しています。ただし、日本語での対応が可能な時間帯までは公式ページで確認できませんでした急ぎの用件がある方は、事前にヘルプセンターで確認しておくと安心です。

Wiseの評判は?第三者の評価を見る

利用者からの評価も見ておきましょう。レビュープラットフォームのTrustpilotでは、Wiseの評価は高い水準にあります。

Forbes Advisor UKが2026年7月に公開した記事によると、TrustpilotでのWiseの評価は5点満点中4.3点で、レビュー件数は約29万4,000件、うち80%が5つ星の評価だったとされています。

ただし、レビューサイトの評価は投稿者の偏りが出やすいものです。「評価が高いから安心」と受け取るのではなく、自分の使い方に合うかどうかで判断するのが確実です。

とくに日本語での利用者の評価については、公開されている集計を確認できませんでした。日本での使い勝手は、実際に少額で試してみるのが一番わかりやすい方法です。

海外送金サービスの質と顧客体験の観点からWiseを評価した一覧表
編集部によるWiseの総合評価。評価軸ごとの基準は表内に記載しています

安全性をどう見るか|預金保険の対象外という前提

Wiseを使うかどうかを判断するうえで、いちばん大事な点です。Wiseは銀行ではないため、アカウントに入れたお金は預金保険制度(ペイオフ)の対象になりません。

そのかわり、資金移動業者には資金の保全義務があります。Wiseは、日本の規制当局に登録された信託口座(日証金信託銀行または三井住友銀行)で顧客資金を分別管理し、毎営業日に日本円の現金相当額100%を預け入れていると説明しています。

つまり、Wiseの事業資金とは切り離して管理されており、万が一の場合に備えた仕組みはあるということです。ただし、これは銀行預金の保護とは別の仕組みであり、同じものではありません。

実際の使い方としては、次のように考えるのが無理がありません。

  • 送金する分、支払いに使う分だけを入れておく
  • 使い終わったら残高を放置しない
  • 貯蓄や生活費のメイン口座としては使わない

Wiseは「お金を置いておく場所」ではなく「お金を動かす道具」です。この前提で使えば、便利さを活かしつつリスクを抑えられます。

Wiseが向いている人・向いていない人

ここまでの内容をふまえて、向き不向きを整理します。

向いている人

  • 留学中の家族への仕送りなど、海外の銀行口座あてに定期的に送金する方
  • 海外から報酬を受け取る機会がある方(21通貨の口座情報を無料で持てます)
  • 海外旅行や出張で、現地通貨の支払いや現金の引き出しをしたい方
  • 手数料の内訳を自分で確認したうえで納得して使いたい方

向いていない人

  • 窓口で相談しながら手続きしたい方(Wiseに店舗はありません)
  • 現金で受け取ってもらう必要がある方(窓口での現金受け取りには対応していません)
  • まとまった資金を長く置いておきたい方(預金保険の対象外で、利息も付きません)
  • 送金先の国や通貨がWiseの対応外の方

他の事業者との比較を含めて検討したい方は、【Q&A】海外送金とは?送金できない国・限度額はある?何日でお金が届く?もあわせてご覧ください。

Wiseに会員登録する方法(無料・所要時間の目安は3分)

Wiseの会員登録は無料で、入力そのものは数分で終わります。用意するものは、メールアドレスとSMSを受け取れる携帯電話だけです。

  1. Wiseのサイトにアクセスし、アカウント開設に進む
  2. メールアドレスを登録する(Google・Facebook・Appleのアカウントでも可)
  3. 個人アカウントか法人アカウントかを選ぶ
  4. 主な居住国を選ぶ
  5. 電話番号を入力し、SMSに届く6桁の認証コードを入力する
  6. 大文字と数字を含む9文字以上のパスワードを設定する

画面で見ると、次の流れになります。

Wise公式サイトのトップページ。画面右上に「会員登録」ボタンがある
①WiseのHPにアクセスし、画面右上の「会員登録」をクリック
新しいアカウントを登録する画面。メールアドレスの入力欄がある
②メールアドレスを入力して「続行」をクリック
個人アカウントか法人アカウントかを選ぶ画面
③「個人アカウント」または「法人アカウント」を選ぶ
主な居住国を選ぶ画面。プルダウンで日本が選ばれている
④主な居住国を選んで「次へ」をクリック
電話番号を入力して認証コードを送信する画面。国コードは+81
⑤電話番号を入力して「認証コードを送信する」をクリック
6桁のセキュリティコードを入力する画面
⑤届いた6桁のセキュリティコードを入力して「送信」をクリック
パスワードを登録する画面。大文字と数字を含む9文字以上と案内されている
⑥パスワードを設定すれば会員登録は完了

ここまでで会員登録は完了です。ただし、実際に海外送金するには本人確認まで完了させる必要があります。本人確認は最初の送金手続きを作成したときに自動的に始まり、書類の確認には通常1〜2営業日かかります。

必要書類や画面ごとの手順は、Wise口座開設・本人確認のやり方【2026年版】で画像つきで解説していますので、実際に登録するときはそちらを見ながら進めてくださいね。

送金前に「実際にいくら届くか」を確かめる

Wiseを使うかどうかは、実際の金額を見てから決めるのが確実です。Wiseは送金画面で、手数料の金額・適用される為替レート・相手に届く金額・着金予定日をすべて表示します。

Wiseの送金画面。手数料の内訳、適用される為替レート、受取人の受取額、着金予定日が表示されている
送金画面の表示例です。手数料・為替レート・受取額・着金予定日が1画面に表示されます(金額とレートは画面を取得した時点のもので、実際の数値は都度変わります)

比較するときのポイントは、次の2つです。

  • 料率ではなく「相手にいくら届くか」で比べる……手数料が安く見えても、レートに上乗せがあると受取額は減ります
  • 入金方法も含めて比べる……銀行振込かデビットカードかで、かかる費用と反映の速さが変わります

Wiseは、両替に使うレートを実勢レート(ミッドマーケットレート)と明記し、手数料を別建てで表示しています。だからこそ、他の手段と数字で並べて比べやすいサービスです。まずは自分の送金額で試算してみてください。

まとめ|Wiseは送金・両替・支払いの道具として使う

この記事のポイントを整理します(すべて2026年7月時点)。

  • Wiseは海外送金・多通貨口座・デビットカードを提供する金融サービス。日本での運営はワイズ・ペイメンツ・ジャパン株式会社
  • 第一種および第二種資金移動業者として登録(登録番号:関東財務局長第00040号)
  • 為替レートはミッドマーケットレートを使用し、手数料を別建てで表示。送金・両替手数料は0.73%〜(通貨により異なる)
  • アカウント開設・資金の保有は無料。40以上の通貨を保有でき、21通貨は口座情報を無料で取得できる
  • 着金は即日〜1営業日が目安。ただし国・通貨・入金方法で変わる
  • 店舗はなく、窓口での手続きや現金受け取りには対応していない
  • 入れたお金は預金ではないため、預金保険の対象外。信託口座で分別管理されている

Wiseは、お金を動かすときのコストを見える形にしてくれるサービスです。一方で、銀行預金の代わりにはなりません。この線引きさえ守れば、留学費用の仕送りや海外での支払いに、心強い選択肢になります。

使ってみようと思った方は、まず少額で試して、表示される金額と着金までの日数を自分の目で確かめてみてくださいね。

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