日本から韓国へ送金する方法|受け取りの注意点と手数料の見かた【2026年版】
2023-06-06
※本記事にはアフィリエイトリンクを含みます。リンク経由で口座開設・ご利用があった場合、当社に紹介料が支払われることがあります。掲載内容や評価に影響はありません。
韓国に留学中の子どもへ、韓国で暮らす家族へ、あるいは韓国の取引先へ。日本から韓国へ送金しようとして、まず驚くのが「使える手段が思ったより少ない」ことではないでしょうか。
それには理由があります。編集部で各行の公式サイトを確認したところ、日本の大手銀行の多くが韓国ウォン(KRW)建ての送金に対応していません。三菱UFJ銀行とソニー銀行の取扱通貨に韓国ウォンは含まれていません。米ドルやユーロなら当たり前に送れる銀行でも、韓国ウォンは扱っていないのです。
さらに韓国側には、日本にはない金融実名制という制度があります。名前の表記がわずかにズレただけで着金しません。
この記事では、日本から韓国へ送るときの選択肢、韓国側で受け取るときの独特なルール、そして送金コストの正しい見かたを解説します。「どこが一番安いか」は金額と条件で入れ替わるため、順位はつけません。あなた自身がその場で比べられるようになることを目指します。ぜひ参考にしてください。
※本記事の内容は、2026年7月時点で各社の公式サイトを確認したものです。手数料や条件は予告なく変更されるため、送金の前に必ず公式サイトでご確認ください。
目次
日本から韓国へ送るときの選択肢は、他の国より狭い
日本から韓国へお金を送る手段は①銀行の外国送金 ②資金移動業者 ③オンライン送金サービスの3つですが、韓国ウォンに限っては①の選択肢がかなり限られます。
① 銀行の外国送金|韓国ウォンを扱う銀行が少ない
編集部で各行の取扱通貨を確認した結果は次のとおりです。
| 銀行 | 韓国ウォン建て送金 | 備考 |
|---|---|---|
| 楽天銀行 | 対応 | 全66通貨を取り扱い |
| 三菱UFJ銀行 | 非対応 | 取扱通貨は12通貨 |
| ソニー銀行 | 非対応 | 取扱通貨は11通貨 |
| PayPay銀行 | — | 外国送金の取扱自体がない |
「取扱通貨が多い=大手銀行」ではない、ということがわかります。韓国ウォンで送りたいなら、まず自分の使っている銀行が韓国ウォンを扱っているかを確認してください。扱っていない場合、米ドル建てで送って韓国側でウォンに両替してもらう形になり、両替が2回発生してコストが増えます。
楽天銀行の送金条件については【徹底解説】楽天銀行の海外送金手数料、為替レートなどを総合評価で詳しく扱っています。
② 資金移動業者
銀行以外で送金を扱う会社です。少額に強く、会社によっては現金での受け取りに対応しています。
ただし韓国は現金受取の窓口が他のアジア諸国ほど発達していません。韓国では銀行口座やモバイルバンキングの普及率が高く、受け取りは基本的に「銀行口座」が前提になっていると考えたほうが現実的です。なお、セブン銀行の海外送金で受取人の銀行口座に振り込めるのは中国とフィリピンのみで、韓国は含まれていません(2026年7月時点で公式サイトを確認)。
③ オンライン送金サービス
アプリやブラウザで完結するタイプです。韓国ウォンを扱う銀行が少ないぶん、この分類の存在感が他の国より大きくなります。ただし後述するとおり、韓国向けは各社とも独自の制約が多く、「使えるかどうか」を先に確認する必要があります。
韓国での受け取り方|名前が1文字違うだけで着金しません
韓国向け送金でいちばん多い失敗は、受取人の英文氏名の不一致です。韓国には金融実名制(금융실명제)という制度があり、口座の名義と送金伝票の名前が一致しないと処理されません。日本の銀行のように「多少の表記ゆれなら通る」ということがないのです。
韓国はIBANを採用していません
まず基本から。ヨーロッパの国に送るときに必要なIBAN(国際銀行口座番号)は、韓国では使いません。韓国はIBAN非採用国です。
韓国の口座に着金させるために必要なのは、次の3つです。
- 受取銀行のSWIFTコード(BICコード)
- 口座番号
- 受取人の英文氏名(パスポートの表記と一致していること)
受取人から「IBANは何番?」と聞かれたら、それは誤解です。SWIFTコードの調べ方はSWIFTコードとは?検索方法とおすすめサイト紹介をご覧ください。
英文氏名は「パスポートの表記」でそろえる
韓国の口座は、開設時にパスポートの英文表記で登録されているのが一般的です。ここが日本人にとって落とし穴になります。
たとえば韓国語の名前をローマ字にするとき、「Kim Min Su」「Kim Minsu」「Kim Min-su」はすべて別の表記として扱われます。ハイフンの有無、スペースの位置、姓名の順序。どれか1つ違うだけで止まる可能性があります。
受取人には、次のように聞いてください。
- 「通帳やアプリに表示されている英文の名義を、そのままコピーして送ってほしい」
- 「パスポートの表記と同じかどうかも確認してほしい」
「たぶんこう書くはず」で入力しないでください。必ず本人に現物を見て打ってもらうことが、いちばん確実です。
カカオバンク・トスバンクで受け取るとき
韓国ではネット銀行の利用が広がっており、受け取り先としてカカオバンク(카카오뱅크)やトスバンク(토스뱅크)が指定されることがあります。編集部で確認できた範囲では次のとおりです。
- カカオバンク:SWIFTコードは KAKOKR22XXX。口座番号は3333または3900で始まります。受取人の英文氏名はアプリのプロフィールに登録された表記と完全一致が必要です。5,000ドル未満は即時入金とされています
- トスバンク:SWIFTコードは TOBNKRSEXXX。5,000ドルを超える受け取りでは、受取人側で受取事由の選択が必要になります
つまり5,000ドルという金額が、韓国では1つの節目になっています。これを超える送金は受取人側に手続きが発生すると考えて、事前に伝えておいてください。
KakaoPayなどのペイアプリに直接送ることはできるのか
韓国はペイアプリの普及率が非常に高い国です。そのため「KakaoPayに送って」と言われることがありますが、編集部で調べた範囲では、KakaoPayの残高へ海外から直接着金させる経路を確認できませんでした。
確実なのは、いったん韓国の銀行口座に着金させ、受取人が韓国国内でペイアプリにチャージするという流れです。着金口は結局のところ銀行口座、と考えておくのが安全です。
年間の受取額が積み上がると、韓国の国税庁に通報されます
韓国では、1人の受取人の年間受取累計が1万ドルを超えると、超過分が国税庁へ自動的に通報されるとされています〔二次情報のため要確認〕。
これは「送ってはいけない」という話ではありません。通報=課税でもありません。ただし使途を説明できるようにしておくことは大切です。生活費の仕送りなのか、学費なのか、贈与なのか。送金のたびに目的をメモに残しておくと、あとで説明を求められたときに困りません。
金額が大きくなりそうなら、日本側の贈与税の扱いもあわせて確認してください。外国人配偶者を持つ日本人必見!海外送金と贈与税で解説しています。
送金コストは「手数料」と「為替レートの上乗せ」でできている
海外送金のコストは2階建てです。画面に表示される送金手数料と、表に出てこない為替レートの上乗せ。この2つの合計が、あなたが実際に負担している金額です。
為替レートの上乗せとは、ニュースで見る為替レート(ミッドマーケットレート、いわゆる仲値)に対して、事業者が自社の取り分を乗せたレートで両替することを指します。この上乗せ分は「手数料」として明細に出てこないため、気づきにくいのが実情です。
韓国向けでは、これに加えてもう1つ注意点があります。自分の銀行が韓国ウォンを扱っていない場合、米ドル建てで送ることになり、日本で円→米ドル、韓国で米ドル→ウォンと両替が2回発生します。そのたびに上乗せがかかるため、手数料表だけを見ていると総額を読み違えます。
比べ方は1つだけです。
「同じ金額を送ったとき、受取人の口座に最終的に何ウォン入るか」を各社の画面で出して、その数字だけを並べる。
これが唯一、条件をそろえて比較できる方法です。手数料の内訳を比べる必要はありません。届く額を比べれば、内訳は自動的に織り込まれます。手数料の全体像は【徹底解説】海外送金の手数料をわかりやすく解説で扱っています。
送る前に確認する5つのこと
韓国向けは、この5点を潰しておけば失敗がほぼ防げます。受取人に一度で聞いておきましょう。
1. 受取方法
韓国では銀行口座での受け取りが前提と考えてください。現金受取の窓口ネットワークは他のアジア諸国ほど発達していません。受取人が使っている銀行名と、その銀行のSWIFTコードを先に確認しておきます。
2. 氏名表記
前述のとおり、韓国では金融実名制により、口座の英文名義と一致しないと着金しません。受取人に通帳やアプリの画面をそのまま送ってもらってください。この記事で唯一「絶対にやってください」とお願いしたいのが、この確認です。
3. 上限額
韓国向けは、サービスごとの上限が他の国より細かく設定されています。Wiseの場合、編集部で公式サイトを確認した内容は次のとおりです(2026年7月時点)。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 韓国へ送る | 対応 |
| 韓国ウォンから送る | 非対応 |
| 受取人 | 個人・法人どちらも可(本人名義限定ではない) |
| バーチャル口座 | 非対応 |
| 本人確認 | 提携先PayGateの認証を2営業日以内に完了しないと実行されない |
| 韓国の携帯番号 | 95万ウォン超の送金で必須(個人の受取人の場合) |
| 上限(個人→個人) | 1回5,000USD相当/年間100,000USD相当 |
| 着金の目安 | 95万ウォン以下は同営業日、超過時は最大2営業日 |
とくに「95万ウォンを超えると受取人の韓国の携帯番号が必要」という条件は見落とされがちです。日本に住む家族に送る場合など、受取人が韓国の携帯番号を持っていないケースでは送金が進みません。送る前に確認してください。
4. 必要書類
日本側では本人確認書類とマイナンバーの提出を求められるのが一般的です。加えてWiseの韓国向け送金では、提携先PayGateの本人確認を2営業日以内に完了しないと送金が実行されません。「申し込んだのに送られていない」と後で気づくことがないよう、申し込んだ日のうちに確認手続きまで終わらせておくのが安全です。
韓国側では、5,000ドルを超える受け取りで受取事由の申告を求められる場合があります。受取人にも事前に伝えておきましょう。
5. 着金までの日数
金額によって変わります。カカオバンクでは5,000ドル未満は即時入金とされ、Wiseでは95万ウォン以下なら同営業日、超えると最大2営業日が目安です。
ただしこれは手続きが問題なく進んだ場合の目安です。氏名の不一致で差し戻されれば、やり直しでさらに数日かかります。事業者ごとの日数は【最短即日】海外送金事業者27社 個人の着金までの日数を一覧化にまとめています。
送金前に「実際にいくら届くか」を確かめる
韓国向けは「安いかどうか」の前に「そもそも送れるかどうか」を確認する必要がある、少し特殊な送金先です。自分の銀行が韓国ウォンを扱っているか、受取人が条件を満たしているか。ここを先に潰してから、受取額を比べてください。
比較の基準を1つ持っておくと作業が早くなります。Wiseは両替に使うレートを市場の実勢レート(ミッドマーケットレート)と明示し、手数料を0.73%〜と別建てで表示しています。送金手続きに進む前の画面で、受取人に届く金額を確認できます。
ただしWiseの規約には、仲値と「同期するような合理的措置を実施する」としつつ、特定の時点の指標と必ず一致することを保証するものではないとも書かれています。「常にぴったり一致する」わけではない点は押さえておいてください。
そして正直にお伝えしておきます。受取人が現金で受け取る必要がある場合、Wiseは選択肢になりません。Wiseは銀行口座あての送金のみで、現金受取には対応していません。また前述のとおり、韓国向けには95万ウォン超で携帯番号が必要になるなどの制約があるため、条件に当てはまらない場合は銀行の外国送金や他の事業者を検討してください。
※金額の確認は無料です。実際に送金するまで料金は発生しません。
まとめ|韓国向けは「送れる手段」と「名前の一致」から確認する
日本から韓国への送金は、米ドルやユーロを送るのとは勝手が違います。手数料の比較より前に、確認すべきことが2つあるのが韓国の特徴です。
本記事の要点を整理します(すべて2026年7月時点で確認した内容です)。
- 日本の大手銀行の多くが韓国ウォンに非対応。三菱UFJ銀行・ソニー銀行は取扱通貨に含まず、楽天銀行は対応
- 韓国はIBAN非採用国。必要なのはSWIFTコード+口座番号+英文氏名
- 金融実名制により、パスポート表記と口座の英文名が一致しないと着金しない。表記は本人にコピーしてもらう
- カカオバンク(KAKOKR22XXX)・トスバンク(TOBNKRSEXXX)が受取先に指定されることが多い。5,000ドルが手続き上の節目
- Wiseの韓国向けは制約が多い。95万ウォン超で受取人の韓国の携帯番号が必須、個人間は1回5,000USD・年間100,000USDまで、PayGateの本人確認を2営業日以内に完了
- 年間受取累計が1万ドルを超えると韓国の国税庁へ通報されるとされる。使途を説明できるようにしておく
- コストは送金手数料+為替レートの上乗せ。ウォン非対応の銀行だと両替が2回発生する
- 比べるのは「受取人に届くウォンの額」だけでよい
手数料も為替レートも日々動きます。実際に送る前には、必ず各社の公式サイトで最新の条件を確認してください。


Language











