【2026年版】PayPalの海外送金手数料|為替で3〜4%かかる仕組み
2023-03-15
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PayPal(ペイパル)で海外の友人や家族にお金を送ろうとして、「手数料は無料と書いてあるのに、なぜか相手に届く額が少ない」と感じたことはありませんか。
理由ははっきりしています。PayPalは送金そのものには手数料をかけない代わりに、両替のレートに3〜4%を上乗せしているからです。しかもこの上乗せ率は、公式サイトにはっきり数字で書かれています。
この記事では、PayPalで日本から海外へ送るときに実際にかかる費用を、送金手数料・為替の上乗せ・出金手数料の3つに分けて整理します。あわせて送金限度額、必要な手続き、向いているケースと向かないケースもまとめました。ぜひ参考にしてください。
海外送金にかかる費用の全体像から知りたい方は、先に海外送金の手数料をわかりやすく解説をご覧ください。
※本記事の金額・条件は、編集部が2026年8月にPayPalの日本語公式サイトおよび公式ヘルプで確認した内容です。手数料は予告なく変更されるため、送金前に必ず公式サイトでご確認ください。
目次
【結論】送金手数料は無料。ただし両替すると3〜4%の上乗せがかかる
PayPalの個人間送金は、通貨の両替が発生しなければ手数料がかかりません。公式の手数料ページには、国内あて・海外あてのいずれも「手数料はかかりません(通貨換算が含まれていない場合)」と書かれています。
問題は、日本から海外へ送るときはたいてい両替が発生することです。ここで基本為替レートに3.00%または4.00%が上乗せされます。10万円を送れば3,000円〜4,000円が消える計算で、これが実質的な送金コストになります。
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| 項目 | 内容 | 補足 |
|---|---|---|
| 個人間の送金手数料 | 無料 | 通貨換算が含まれない場合 |
| 為替レートの上乗せ | 3.00%または4.00% | 公式に数字が明記されている |
| 銀行口座への出金 | 5万円未満は250円/5万円以上は無料 | 日本の銀行口座あて。最低引き出し額251円 |
| 送金限度額 | 1回あたり100万円 | 公式ヘルプに明記 |
| 取扱通貨 | 22通貨 | 人民元・ブラジルレアル等は取扱いなし |
| 受取方法 | PayPalアカウントのみ | 現金受取はできない |
つまりPayPalは、「相手もPayPalを使っていて、同じ通貨のままやり取りする」ときに最も安く、両替をはさむ送金では割高になるサービスです。
手数料は「送金」「両替」「出金」の3か所で発生する
PayPalの費用は1か所にまとまっていません。送るとき、両替するとき、現金化するときの3段階に分かれています。順に見ていきましょう。
1. 個人間の送金そのものには手数料がかからない
友達や家族への送金には、PayPal側の手数料はかかりません。旧版の本記事では「送金手数料は一律499円」と書いていましたが、編集部が2026年8月に公式の手数料ページを確認したところ、この金額の記載はなくなっていました。現在は国内あて・海外あてとも「手数料はかかりません」という表記です。
ただし条件があります。友達・家族への送金にクレジットカードは使えません。PayPal残高または登録した銀行口座からの支払いに限られます。
もうひとつ、正直に書いておくことがあります。公式の手数料表には「個人間の支払いの送金」という行がなく、記載があるのは受け取り側の扱いです。日本のアカウントから海外の個人あてに、実際にこの方法を選べるかどうかは、ログインして送金画面に進まないと確認できません。本記事では「手数料はかからない」という公式の表記をそのまま紹介するにとどめ、断定は避けています。
2. 費用の本体は為替レートの上乗せ(3.00%/4.00%)
PayPalのコストは、ほぼすべてが為替の上乗せです。公式の手数料ページには次のように区別して書かれています。
- 支払いまたは返金を受け取るときの換算…基本為替レートに4.00%を上乗せしたレート
- 残高の振替や別通貨への換算…基本為替レートに3.00%を上乗せしたレート
編集部で調べたところ、為替の上乗せ率をパーセントで公表している事業者はごく少数です。多くの銀行や送金事業者は「当社所定のレート」とだけ書き、何%乗せているかを示しません。その意味でPayPalの表示は誠実な部類に入ります。数字が高いことと、数字を隠していないことは別の話です。
3. 銀行口座に引き出すときは5万円未満で250円
PayPal残高を日本の銀行口座に移すときにも手数料がかかります。引き出し額が5万円未満なら1件250円、5万円以上なら無料です。日本の銀行口座への最低引き出し額は251円と定められています。
少額を何度も引き出すと250円が積み上がるので、ある程度まとめてから引き出すほうが有利です。
10万円を送るといくら消えるか
両替が発生する前提で、10万円分を海外へ送る場合の目安を出してみます。
- 送金手数料:0円
- 為替の上乗せ(3.00%の場合):約3,000円
- 為替の上乗せ(4.00%の場合):約4,000円
銀行のネットバンキング送金(送金手数料3,000円前後+為替の上乗せ)と比べると、金額が小さいうちはPayPalが有利で、金額が大きくなるほど率で効いてくる上乗せが重くなります。10万円を超えるあたりから、定額の手数料を払う方式のほうが安くなる場面が出てきます。


送金限度額は1回あたり100万円
PayPalで一度に支払える上限は100万円です。公式ヘルプに「ペイパルでお支払いいただける限度額は、1回あたり100万円までです」と明記されています。支払いが完了しない理由のひとつとして「1回あたりの支払い金額が100万円を超えている」ことも挙げられています。
1回100万円という枠は、資金移動業者としては一般的な水準です。留学費用の一括送金や不動産の決済など、100万円を超える送金には使えません。
海外送金にはマイナンバーの提出が必要
日本のアカウントから海外へ送るには、事前にマイナンバーを提出しておく必要があります。これは法令にもとづく手続きで、提出しないまま海外あての送金を実行することはできません。
また、パーソナルアカウントのままでは個人間の取引ができず、プレミアアカウントへの変更と本人確認が必要になります。「アカウントは携帯番号とメールアドレスだけで作れる」のは事実ですが、送金に使える状態にするにはもう一段の手続きがある、と考えておいてください。
取扱通貨は22通貨。現金受取には対応していない
日本のPayPalアカウントで扱える通貨は22通貨です。米ドル・ユーロ・英ポンド・日本円のほか、香港ドル、シンガポールドル、フィリピンペソ、タイバーツ、ニュー台湾ドルなどアジア通貨も含まれます。
一方で中国人民元、トルコリラ、ブラジルレアル、マレーシアリンギットは取り扱いがありません。送りたい国の通貨が対象かどうかは、送金前に必ず確認してください。

受取方法にも制約があります。PayPalで送ったお金は、相手のPayPalアカウントに入ります。窓口で現金として受け取ることはできません。受取人が銀行口座もPayPalアカウントも持っていない場合、PayPalは選択肢になりません。
着金の目安はアカウント間なら即時、銀行口座への出金は数営業日
PayPalアカウント同士の送金は基本的に即時反映されます。相手の残高にはすぐ入りますが、そこから相手が自分の銀行口座に引き出す段階で数営業日かかります。
つまり「相手の手元の現金になるまで」で見ると、数営業日を見ておく必要があります。所要日数は送金先の国や相手の銀行によって変わります。急ぎの送金には向きません。
安全性:買い手保護は「友達・家族」への送金には適用されない
ここは誤解が多いところなので、はっきり書いておきます。PayPalには買い手保護制度がありますが、友達・家族への送金として送った場合、買い手保護は適用されません。
商品代金の支払いを「友達への送金」で処理すると手数料は安くなりますが、トラブルが起きても返金の申し立てができません。ネットショッピングの支払いと、家族への仕送りは、必ず区別して使い分けてください。
言語対応と問い合わせ方法
PayPalは多言語対応が手厚いサービスです。ウェブサイトとアプリは日本語・英語のほか多くの言語に対応しており、日本語が得意でない方でも操作しやすい設計になっています。
問い合わせは電話・メール・チャットの3つ。チャットは時間を選ばず使えるため、日中に電話をかけられない方でも相談できます。


※画像は2023年時点の編集部調査です。
なお、日本でPayPalアカウントを開設した場合、サイト上で使える言語は日本語または英語になります。アプリの対応言語数はサイトより多く設定されています。
PayPalで送金する手順
ここからは実際の操作手順です。掲載しているアプリ画面は2023年時点のもので、現在の画面とは異なる場合があります。ボタンの名称や並びが変わっていても、流れそのものは大きく変わっていません。最新の画面は公式ヘルプの個人間での送金方法でご確認ください。
ステップ1. アカウントを登録する
まずApp StoreまたはGoogle Playからアプリをダウンロードします。

「新規登録」をタップします。

携帯電話番号を入力して「次へ」をタップし、受信したコードを入力します。

メールアドレスとパスワードを入力して「次へ」をタップします。

国籍・氏名・生年月日を入力して「次へ」をタップします。

住所を入力し、チェックを入れて「同意してアカウントを開設」をタップします。

ユーザー名を入力して「続行」をタップします。

プッシュ通知を設定して次へ進みます。

カードを登録する場合はカード番号を入力し、登録しない場合は「スキップ」をタップします。ホーム画面が表示されれば登録完了です。

海外へ送るには、このあとプレミアアカウントへの変更・本人確認・マイナンバーの提出が必要です。
ステップ2. 送金手続きをする

アプリにログインし、「支払い」をタップします。

送金先のメールアドレスを入力します。

送金額を入力します。

支払いタイプを選びます。ここで「友達や家族への送金」を選ぶと手数料はかかりませんが、買い手保護は適用されません。

送金内容を確認して「今すぐ支払い」をタップすれば完了です。確認画面では、適用される為替レートと相手に届く金額を必ず見てください。ここに3〜4%の上乗せが反映されています。
PayPalが向いている人、別の手段のほうがいい人
PayPalは万能ではありません。得意な使い方と苦手な使い方がはっきり分かれます。
PayPalが向いているケース
- 相手もPayPalを使っている。アカウント間なら即時に届きます
- 外貨を受け取り、その外貨のまま使う。両替しなければ上乗せは発生しません
- 少額を手軽に送りたい。数千円〜1万円程度なら定額手数料の銀行送金より安く済みます
- すでにPayPalアカウントを持っている。新たに口座を作らずに始められます
ほかの手段を検討したほうがいいケース
- まとまった金額を両替して送りたい。3〜4%の上乗せは10万円で3,000〜4,000円、50万円なら1万5,000円〜2万円になります
- 受取人が現金で受け取りたい。PayPalに現金受取の仕組みはありません
- 受取人がPayPalアカウントを作れない・作りたくない。相手側にもアカウントが必要です
- 1回で100万円を超える額を送りたい。上限に引っかかります
編集部で調べたところ、両替に使うレートの考え方は事業者ごとに大きく違います。Wiseは市場の実勢レート(ミッドマーケットレート)を使うと明示し、手数料を別建てで表示する方式です。ただしWiseも受取人の銀行口座に振り込む仕組みなので、現金受取が必要な人には使えません。現金で渡したいなら、現金受取に対応した資金移動業者を選ぶ必要があります。
送金前に「実際にいくら届くか」を確かめる
海外送金のコストは、画面に出てくる「送金手数料」だけではありません。多くの銀行や事業者は為替レートに手数料を上乗せしており、この上乗せ分は明細に出てこないため気づきにくいのが実情です。同じ金額を送っても、受取人に届く額が数千円〜1万円単位で変わることがあります。
PayPalは上乗せ率を3.00%・4.00%と公表している数少ない事業者です。だからこそ、ほかの手段と並べて「結局いくら届くのか」を比べやすいとも言えます。送金前に一度、他社の見積もりも出してみてください。
※金額の確認は無料です。実際に送金するまで料金は発生しません。銀行口座あての送金が対象で、現金受取には対応していません。
本記事のまとめ
PayPalの海外送金について、2026年8月時点の公式情報をもとに整理しました。要点は次のとおりです。
- 個人間の送金手数料は無料(通貨換算が含まれない場合)。旧記事の「一律499円」は現在の公式表記にない
- 実質のコストは為替の上乗せ。受取時の換算で4.00%、残高振替で3.00%
- 銀行口座への出金は5万円未満で250円、5万円以上は無料
- 送金限度額は1回あたり100万円
- 取扱通貨は22通貨。人民元・ブラジルレアルなどは対象外
- 受取方法はPayPalアカウントのみ。現金受取はできない
- 海外送金にはマイナンバーの提出と、プレミアアカウントへの変更・本人確認が必要
- 友達・家族への送金に買い手保護は適用されない。商品代金の支払いには使わない
相手もPayPalを使っていて、少額をやり取りするならPayPalは手軽です。まとまった額を両替して送るなら、上乗せ率を並べて比べてから決めましょう。ほかの事業者は「海外送金事業者」一覧で確認できます。


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