お得に韓国旅行!「タックスリファンド」申請手順を詳しくご紹介!
2024-03-01
免税店でのショッピングは、海外旅行の楽しみの一つという方も多いのではないでしょうか?実は、免税制度のなかには、いくつかの種類があります。
今回、ご紹介する「タックスリファンド」は、購入者が自分で申請する手間はあるものの、国によっては10%くらい安く商品を購入できるとてもお得な制度です。
そこで、今回の記事ではこちらの内容をご紹介します。
- タックスリファンドの概要
- タックスリファンドが利用できる条件
- タックスリファンドの申請方法や還付場所
商品の購入時の注意点や、税金が還付されるまでの流れを詳しく解説していますので、海外旅行を予定されている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
免税の種類
「免税」のなかには、大きく分けて、デューティーフリー(Duty Free)とタックスフリー(Tax Free)があります。
Duty Free(免税/デューティーフリー)
デューティーフリーは、商品を購入する際に、消費税、酒税やたばこ税などの税金が免除される制度です。デューティーフリーショップ(免税店)は、国際空港、港、特定の国境地帯などあり、おもに外国人観光客を対象にした店舗です。
販売される商品は、酒類、タバコ、香水、化粧品、ブランド品など、さまざまなものがあります。
Tax Refund(事後免税/タックスリファンド)
タックスリファンド(Tax refund)は、付加価値税(消費税)が免除される制度です。
付加価値税は、日本の消費税のようなもので、国の居住者以外は、一定金額以上の商品を購入すれば、負担しなくても良いというのが、世界共通の考え方です。
タックスリファンドは、おもに外国人観光客向けに設けられている制度で、帰国前に申請手続きをすると、支払う必要のない税金分を還付してくれます。
タックスリファンドの対象店舗は、「事後免税店」と呼ばれ、「Tax Refund」や「Tax Free」のロゴが貼ってあります。
タックスリファンドができる国は?
日本に外国人観光客の集客を狙った免税店が数多くあるように、世界でも旅行者へのPRとして免税を行っている国があります。
主要な国を挙げると、
ヨーロッパでは、
フランス、イタリア、ドイツ、スペイン、イギリス、スイス
アジアでは、
日本、韓国、中国、タイ、シンガポール、マレーシア
中東では、
アラブ首長国連邦(UAE)
オセアニアでは、
オーストラリア、ニュージーランド
北米では、
カナダ(特定地域)
などがあります。
※タックスリファンド制度の詳細(対象となる商品、最低購入金額、還付手続きの方法など)は国や地域によって異なります。旅行前には、訪問予定の国の税関または公式観光サイトで最新の情報を確認することをお勧めします。
特にタックスリファンドがさかんに行われているのは、日本人観光客にも人気の韓国とEU諸国です。次の章で、韓国のタックスリファンド制度について詳しく解説していきます。
韓国のタックスリファンドの制度
韓国の免税制度は以下の3種類です。
- Duty Free(免税/デューティーフリー)
- Tax Refund(事後免税/タックスリファンド)
- Immediate Tax Refund(事後免税即時還付制度)
Duty Free(免税/デューティーフリー)
韓国で「Duty Free」のロゴがある免税店では、下記の税を除外した価格で商品を購入できます。
- 関税
- 付加価値税(VAT)
- 個別消費税
- タバコ消費税
- 酒税
デューティーフリーショップは、国際線の空港や港、市内(大型のデパート)にあります。
お買い物の際には、店舗に「Duty Free」のロゴがついているか、必ず確認しましょう。
韓国で代表的な免税店はこちらです。品揃えが豊富で、品質も保証されているので安心してお買い物ができます。
ロッテ免稅店(Lotte Duty Free) | https://jp.lottedfs.com/main/index.do |
新羅免稅店(Shilla Duty Free) | https://m.shilladfs.com/comm/kr/ja/main |
新世界免稅店(Shinsegae Duty Free) | https://www.shinsegaedf.com/store/jp/main |
現代免稅店(Hyundai Duty Free) | https://www.hddfs.com/store/jp/dm/main.do |
購入の際にはパスポートと、搭乗または乗船チケットの提示が必要です。また、出国時の免税購入限度額が定められているので注意しましょう。
Tax Refund(事後免税/タックスリファンド)
タックスリファンドは、帰国前に申請手続きをすると、購入時に支払った付加価値税と個人消費税を還付してもらえる制度です。
一般的に、免税の手続きは還付手続き代行業者が代行します。そのため、業者への手数料を差し引いた金額が還付されます。
韓国のおもな代行業者は、Global Blue・GLOBAL TAX FREE・Easy Tax Refund・CubeRefund・eTAX FREEで各社、還付率が異なります。還付率の平均は、4〜7%です。
※タックスリファンドが申請できる条件や、還付手順については、後ほど詳しくお伝えします。
Immediate Tax Refund(事後免税即時還付制度)
即時還付制度は、事後免税店の一部の加盟店で商品を購入する際、その場で税金の還付を受けられる制度です。会計の際にパスポートを提示すると税抜き価格で商品を購入できます。
おもな対象者は、韓国に6ヶ月未満滞在する外国人です。還付を受けるためには、1回の購入金額が1万5,000ウォン以上100万ウォン未満で、滞在中の総購入金額が500万ウォン以下である必要があります。
韓国のタックスリファンドが使える条件
韓国でタックスリファンドが利用できる条件をまとめました。ほとんどの日本人観光客が当てはまりますね。
条件 | 詳細 |
対象者 | 韓国滞在期間6ヶ月未満の外国人
海外居住2年以上、または海外永住権を持ち、韓国滞在期間が3ヶ月未満の在外同胞 |
購入金額の条件 | 1回の会計で1万5,000ウォン以上 |
購入品の条件 | 購入日から3ヶ月以内に未使用・未開封の状態で携帯して韓国から出国する必要がある |
還付の上限 | 最大600万ウォンまで |
※飲食店や交通費、韓国国内で消費するものは対象外です。
韓国のタックスリファンドのやり方
韓国でタックスリファンドの申請をする手順を解説します。
韓国のタックスリファンド申請の準備・必要なもの
タックスリファンドの申請に必要なものは以下の通りです。
- 購入品(未開封または未使用に限る)
- 購入品のレシート(原本)
- 購入店で発行してもらった付加税還付領収書
- パスポート(原本)
- クレジットカード(市内での還付申請に必要)
韓国のタックスリファンドの還付手順
タックスリファンドのおおまかな流れは、以下のようになっています。
- 事後免税店で買い物し、付加税還付領収書を受け取る
- 空港や市内の「タックス自動払い戻し機(KIOSK)」または、還付カウンターで税金還付を申請する
- 現金で返金、またはクレジットカードなどに還付される
事後免税店で買い物し、付加税還付領収書を受け取る
最初に気をつけるポイントは、買い物する店舗が事後免税サービスを提供する「Tax Refund」の加盟店であるかどうかです。店舗に、「Tax Free」「Tax Refund」のロゴがあるか確認しましょう。
このような、還付手続き代行業者のロゴがあれば、税金還付サービスが受けられます。
画像引用:韓国観光公社「VISITKOREA」
会計時にパスポートを提示して、タックスリファンドを利用する旨を伝えると、「事後免税(Tax Refund)」と記載された、付加税還付領収書を発行してくれます。還付の申請には、この領収書が必要です。必ずもらうようにしましょう。
空港や市内のタックス自動払い戻し機(KIOSK)または、還付カウンターにて税金還付を申請する
帰国前に税金還付を申請します。市内、空港内それぞれの申請方法を解説します。
市内のタックス自動払い戻し機(KIOSK)または、還付カウンターで申請する方法(対象:還付金額上限7万5,000ウォン以下)
- 市内にあるタックス自動払い戻し機(KIOSK)または、リファンドカウンターへ行く
パスポート、付加税還付領収書、レシート(原本)、クレジットカードを持って、市内各所に設置されているKIOSK機または、リファンドカウンターに行きます。
※KIOSK機は、日本語が使えます。
- 現金還付またはカード情報を登録する
現金での還付か、クレジットカードへの還付か選択します。現金の場合は、その場で韓国ウォンで返金してくれます。
市内で現金還付を受ける際は、還付額と手数料を合わせた金額をクレジットカードで仮決済します。仮決済は、購入した商品が国外に持ち出されることが確認され次第、取り消されます。
しかし、空港での手続きを忘れてしまうと、仮決済した金額が実際に引き落とされるため、注意が必要です。次の3,4の手順を必ず行ってください。
- 空港税関で搬出確認を受ける
出国時に空港内の税関にパスポート、購入品(未開封、未使用品に限る)、レシートの原本、付加税還付領収書を提出して、輸出証明スタンプを押してもらいます。
※還付額が7万5,000ウォン未満の場合は、税関での手続きは不要です。
- 搭乗フロアのリファンドカウンターで出国の承認を受ける
搭乗フロアのリファンドカウンターにパスポートを提示して出国の認証を受けます。
- クレジットの仮決の済取消・口座への還付
クレジットカード口座への還付を選んだ場合、出国日から3日以内に還付が処理されます。
空港/港湾ターミナルで申請する方法
空港では、タックスリファウンドのカウンターか、KIOSK端末で還付手続きが行えます。
今回は、一般的な還付手続きとして仁川空港の例をご紹介します。
- 航空会社のカウンターでチェックインして搭乗券を発行する。
チェックインの際、タックスリファンドを申請する購入品と、レシートの原本、付加税還付領収書は預けず携帯します。
7万5,000ウォン以上還付金額がある場合は、税関で購入品を提示しないと還付されません。購入品はスーツケースにしまわず持参しましょう。
※購入品を手荷物として持ち込まず、飛行機の貨物室に預けたい場合は、チェックインカウンターで免税手続きの対象品があることを伝えます。
スタッフが対象品にタグをつけて返してくれるので、税関で確認を受けた後、税関隣の大型手荷物用カウンターで荷物を預けます。
- 出発ロビーのキオスク端末で、パスポートをスキャン、対象の購入品すべての付加税還付領収書のバーコードを読み取る。
税関の確認が必要な商品があると、「税関検査の対象」と表示されます。税関申告デスクにパスポート、購入品(未開封、未使用品に限る)、レシートの原本、付加税還付領収書を提出して、搬出確認スタンプを押してもらいます。
- セキュリティチェック、出国手続きを終了後、搭乗フロアのリファンドカウンターかキオスク端末で現金を受け取る。
リファンドカウンターの場合
カウンターで付加税還付領収書を提示して、現金(韓国ウォン)を受け取ります。
※営業時間外に到着した場合や、飛行機の出発時間が迫って手続きが間に合わない場合は、還付申請書にクレジットカード番号などの必要事項を記載し、専用ポスト(リファンドボックス)に付加税還付領収書などの必要な書類を提出します。
申請が通れば、1~2ヶ月ほどで決済したクレジットカードに還付されます。
キオスク端末の場合
搭乗フロアのキオスク端末でパスポートを読み込むと、出発ロビーのキオスク端末で登録した還付金が現金(韓国ウォン)でキャッシュバックされます。還付金が高額なときや、現金での受領を希望しなかった場合は、クレジットカードで受け取ることもできます。
韓国のタックスリファンドの還付場所
韓国のおもなタックスリファンドの還付場所はこちらです。
仁川国際空港
【カウンター】
第1旅客ターミナル:3階免税エリア28番ゲート付近
第2旅客ターミナル:3階一般エリア・チェックインカウンターD&E付近
第2旅客ターミナル:3階免税エリア・253番ゲート付近
【キオスク端末】
第1旅客ターミナル:3階搭乗棟・中央薬局の横
第1旅客ターミナル:3階免税エリア・28番ゲート付近
第2旅客ターミナル:3階免税エリア・250、253番ゲート付近
【カウンター】
金浦国際空港
2階GETE1付近
【キオスク端末】
2階GETE1右側
市内の還付カウンター
市内のカウンターで申請する場合は、代行会社ごとに手続きが必要なため、各社のホームページで設置場所を検索しましょう。
Global Blue | www.globalblue.com |
GLOBAL TAX FREE | web.gtfetrs.com |
Easy Tax Refund | www.easytaxrefund.co.kr |
CubeRefund | www.cuberefund.com |
eTAX FREE | www.etax-free.com |
KIOSK機は、市内の駅や百貨店の中などに数多く設置されています。お買い物の際、そのまま申請できるので、とても便利です。
韓国のタックスリファンドのQ&A
タックスリファンドを忘れてしまったら?「帰国後の手続き」
うっかり還付申請を忘れてしまった場合でも、税関で商品の搬出を証明するスタンプを押したリファンドチェックを入手していれば、日本に帰国した後でも郵送で申請が可能です。
受け取った領収書やパンフレットに、申請方法が記載されているので、飛行機の時間に間に合わなくて申請できなかった!という人は、郵送で申請しましょう。
タックスリファンドは、いつ戻ってきますか?
クレジットカードへの還付は、1〜3ヶ月程度かかります。還付手続き代行業者によって差がありますので、詳細は代行業者に問い合わせてみましょう。
まとめ
タックスリファンドは、少し手間はかかりますが、とてもお得な制度です。海外旅行の際には、ぜひ活用してくださいね!
さらに海外旅行でお得にお買い物するには、クレジットカード選びも重要です!
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