マスターカード(Mastercard)の為替レート・手数料を解説
2023-10-08
「マスターカードの為替レートはどのくらい?」
「海外ではどのクレジットカードが一番手数料が安い?」
海外旅行や海外赴任、留学に行く方には、上記のように考える方もいるでしょう。
海外でクレジットカード・デビットカードを利用する際は、手数料や為替レートが上乗せされるため、余計なコストが発生していないか不安になります。
マスターカードやVisaなどの国際ブランドは毎日、通貨ごとに「基準レート」と呼ばれる独自の為替レートを設定していますが開示していません。
本記事ではマスターカードの為替レートや、いつ計算・適用されるのかなどを解説し、通貨ごとにお得な国際ブランドを調査した結果を公表します。
海外でよくクレジットカード・デビットカード決済をする方や、手数料を節約したい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
マスターカード(Mastercard)の為替レートとは基準レートを指す
マスターカードの為替レートとは、マスターカードが毎日独自に定めている「基準レート」を指します。
市場(為替)レートとは異なるため、注意しましょう。
マスターカードの為替レート | 市場(為替)レート |
市場レートに手数料を上乗せしたもの 毎日1つの基準レートを定めて適用する | 外国為替市場での取引レートを指す 市場の動きに連動して変動し続ける |
マスターカードやVisaは、定めた為替レート(基準レート)を開示しておらず、知りたければ計算する必要があります。
ただし、マスターカードの為替レート(基準レート)がわからなくても、通貨換算計算機を利用すれば決済額の目安がわかるため問題ありません。
マスターカード(Mastercard)の為替手数料とは?
海外で利用したクレジットカードの請求は日本円での支払いとなるため、外貨から両替する必要があり、両替する際に手数料が発生します。
上記の両替した際に発生する手数料が「両替手数料」と呼ばれます。
両替手数料とは、「為替手数料」と「海外事務手数料」をあわせたものです。
海外事務手数料は、クレジットカードと国際ブランドの組み合わせにより異なるため、注意が必要です。
クレジットカードや国際ブランドによる、海外事務手数料の一例は次のとおりです。
クレジットカード | Mastercard | Visa | JCB |
楽天カード | 1.63% | 1.63% | 1.63% |
三井住友カード(NL) | 2.20% | 2.20% | – |
EPOS Gold | – | 1.63% | – |
海外で利用するクレジットカードの海外事務手数料をできる限り抑えたい方は、発行する前によく確認する必要があります。
マスターカードのクレジットカードを発行する際は、カードの種類による海外事務手数料の違いに気をつけましょう。
また、デビットカードを利用するときも同様に海外事務手数料がかかります。
マスターカードなどのクレジットカードの為替レートはいつ計算される?
マスターカードやVisaなどの為替レートは、カードを利用したデータが各国際ブランドの決済センターに届いた時点で計算されます。
ショッピングや食事をして、クレジットカード・デビットカードを利用したときの為替レートではありません。
利用したデータが決済センターに届くのは、海外でカードの支払いをしてから、約2~4日程度で、さらに数日かかる場合もあります。
そのため、実際に利用したときと計算されるときの為替レートが異なれば、金額のズレが発生します。
日本円での正確な利用額(請求額)を知りたい場合は、利用明細で確認しましょう。
マスターカード(Mastercard)為替レートで利用額を計算する方法
マスターカードの為替レートで利用額を計算するためには、Currency Converter Calculator(通貨換算計算機)を利用します。
クレジットカード・デビットカードの利用額の目安や、マスターカードの基準レートを調べる方法を解説します。
マスターカードのコンバーターを利用すれば簡単に利用額の目安がわかる
マスターカードのクレジットカード・デビットカードで決済した額の目安が知りたいときは、通貨換算計算機を利用します。
アメリカドルで決済したときの利用額を調べる手順は、次のとおりです。
- Currency Converter Calculator(通貨換算計算機)のページを開く
- 「From(から)」でアメリカドル(USD)を選択
- 右横の「Amount(決済金額)」に現地通貨の決済額を入力
- 「To(へ)」で日本円(JPY)を選択
- 「Bank Fee(銀行手数料)」に海外事務手数料を入力
- 「Select date of transaction(取引日を選択してください)」で決済した日を選択
- 日本円での利用額が赤字で表示される
※Google Chromeの自動翻訳機能を利用すれば日本語訳になります
上記の手順で進めると【決済額 × 海外事務手数料 × Mastercardの基準レート】が自動で計算され、利用額(請求額)の目安がわかります。
※「5」で入力する海外事務手数料は、自身で調べる必要があります。
参考利用額(請求額)は「Your transaction amount of ○○○ USD = ✕✕✕JPY」の赤字で表示されている「✕✕✕JPY」になります。
先ほど解説したとおり、正確な利用額は決済センターにデータが届いた日の為替レートで計算され、利用者にはいつかわかりません。
あくまで利用額の目安となる金額の計算方法のため、注意してください。
マスターカードの基準レートを調べる方法
マスターカードの基準レートを調べる方法も、Currency Converter Calculator(通貨換算計算機)を利用します。
手順は「マスターカードのコンバーターを利用すれば簡単に利用額の目安がわかる 」で紹介した手順と同様です。
「3」の金額を「1,000」、「5」の海外事務手数料を「0」と入力し、今日を選択すれば今日のマスターカードの為替レート(基準レート)がわかります。
マスターカードの参考為替レートは、「1 Untied States Dollar = ○○○○ Japanese JPY」と赤字で表示されている部分になります。
【マスターカード、Visa、JCB|クレジットカード為替レート比較2023年版】
ドル・ウォン・ユーロなど通貨ごとに調査
クレジットカード・デビットカードは、どの国際ブランドを選べば一番お得なのかは、通貨により異なります。
国際ブランド別、通貨別にどのくらい市場レートに為替手数料として上乗せされているかを調査した結果を公表します。
調査結果は次のとおりです。
【外貨で決済、円で支払うときの為替手数料(スプレッド)】
Visa | Mastercard | JCB | |
アメリカドル(USD) | 0.40% | 0.30% | 0.20% |
ユーロ(EUR) | 0.30% | 0.30% | 0.30% |
韓国ウォン(KRW) | 0.90% | 0.80% | -0.10% |
オーストラリア・ドル(AUD) | 1.00% | 1.00% | 0.20% |
中国人民元(CNY) | 0.80% | 0.80% | 1.20% |
タイバーツ(THB) | 1.00% | 0.90% | 0.80% |
台湾ドル(TWD) | 0.30% | 0.40% | 0.80% |
シンガポールドル(SGD) | 1.00% | 0.90% | 0.40% |
ベトナムドン(VND) | 0.40% | 0.40% | ‐ |
フィリピン・ペソ(PHP) | 0.30% | 0.70% | 0.40% |
インドネシア・ルピア(IDR) | 0.60% | 0.70% | ‐ |
ニュージーランド・ドル(NZD) | 0.70% | 0.70% | ‐ |
調査の結果、マスターカードが最も為替手数料の安い通貨は次のとおりです。
- ユーロ(EUR)
- 中国人民元(CNY)
- ベトナムドン(VND)
- ニュージーランド・ドル(NZD)
上記の調査結果を参考に、お得で最適なカードを選びましょう。
あわせて、海外旅行におすすめなクレジットカード・デビットカードを厳選している記事も参考にしてください。
- クレジットカード(Credit card)
【海外旅行におすすめ】クレジットカード7選|手数料・還元率比較 - デビットカード(Debit Card)
海外で使えるおすすめデビットカード3選|手数料やメリット徹底解説
マスターカード(Mastercard)の為替レートに関するよくある質問
マスターカードの為替レートに関してよくある質問をまとめました。
疑問を抱く点や気になる質問があれば、ぜひ参考にしてください。
Visaの為替レートの確認方法・調べ方はありますか?
Visaの為替レートの確認方法や調べ方は、マスターカードと同様にVisaの為替レート計算機を利用します。
詳しくは「Visaの為替レート徹底解説|通貨ごとにお得なクレジットカード調査」で解説していますので参考にしてください。
楽天カードや三井住友カードなどの為替レート・手数料はどのくらいですか?
楽天カードや三井住友カード(NL)を海外事務手数料は次のとおりです。
クレジットカード | Mastercard | Visa | JCB |
楽天カード | 1.63% | 1.63% | 1.63% |
三井住友カード(NL) | 2.20% | 2.20% | – |
上記の海外事務手数料に加えて、各国際ブランドの為替レート(基準レート)が上乗せされます。
【決済額 × 海外事務手数料 × 国際ブランドの基準レート】=日本円で支払う金額
上乗せされるレートは、国際ブランドごとに毎日定められ、JCB以外は公開していません。
まとめ:マスターカード(Mastercard)などの為替レートによりお得なクレジットカードを選ぼう
マスターカードの為替レートや、いつ計算されるのか、利用額の計算方法などを解説し、通貨ごとにお得な国際ブランドを調査した結果を公表しました。
マスターカードの為替レートは市場レートに手数料をプラスして、毎日1回定めていますが開示されていないため計算しないとわかりません。
マスターカードのクレジットカード・デビットカードを海外で利用した場合は、利用データが決済センターに届いたときの為替レートで計算されます。
国際ブランドごと、通貨ごとにお得なクレジットカード・デビットカードは異なるため、本記事を参考に最適なカードを選んでください。
海外で利用するカードの手数料をできる限り抑えたい方は、かかるコストを理解して、お得に食事やショッピングを楽しみましょう。
- クレジットカード(Credit card)
【海外旅行におすすめ】クレジットカード7選|手数料・還元率比較 - デビットカード(Debit Card)
海外で使えるおすすめデビットカード3選|手数料やメリット徹底解説