【徹底解説】楽天銀行の海外送金手数料、為替レートなどを総合評価

　楽天銀行の海外送金手数料は銀行業界で最安値水準であり、コストを抑えたい方には最適な選択肢です。

　しかし、初めて利用する方には明確な判断基準がないため、楽天銀行が理想的な海外送金事業者であるか分かりません。

　そこで本記事では、楽天銀行の海外送金サービスについて徹底解説します。

※2023年2月時点の情報にもとづき解説しています。

楽天銀行とは？

　楽天銀行は、ネット銀行口座数No.1 のインターネットバンキングです。（2022年9月楽天銀行調べ）

　オンラインで海外送金を行うことができます。

【サービス内容】楽天銀行の海外送金

手数料・為替レート

　手数料一覧は下記です。（楽天銀行に限らず海外送金には5種類の手数料があります）

　手数料の詳細を知りたい方は海外送金の手数料をわかりやすく解説をご覧ください。

　送金手数料750円は業界最安値水準です。

　中継銀行手数料を送金人負担にしても、750円（送金手数料）＋1,000円（中継銀行手数料）で実質手数料は1,750円。

　為替レートも市場との乖離が約1%〜と良心的であるため、比較的安いコストで送金できます。

限度額

　送金限度額は1回/1日あたり 100万円、1カ月あたり 200万円、1年あたり 500万円です。

着金までの日数

　着金まで最短1営業日です。（所要日数は受取銀行や経由銀行によって多少異なります）

取扱通貨・送金受取可能国送金

　取扱通貨数は60通貨以上、送金受取可能国は200カ国以上です。

　円貨建て送金には対応していますが、外貨建て送金はできません。

送金方法

　送金はウェブで行います。

安全性

　楽天銀行は安心・安全な取引を徹底しています。

安心・安全への取り組み

• 取引状況を常にモニタリング
• 様々なセキュリティ設定
• 緊急時は24時間対応の電話窓口

参考：楽天銀行の安心・安全への取り組み

言語対応

　楽天銀行の海外送金サービスは、現状日本語対応のみです。

問い合わせ方法

　問い合わせは電話、メール、チャットの3つです。

　コールセンターの営業時間は、月曜日〜金曜日の9時〜17時です。

【デメリット・メリット】楽天銀行の海外送金

デメリット

　楽天銀行のデメリットは3つです。

1. 現金受取ができない

　楽天銀行は銀行口座を持つ受取人にしか送金できません。

　海外では銀行口座を作るハードルが高く、とくに貧困層は口座開設しにくいのが現状です。

　受取人が現金受取を希望する場合は、楽天銀行以外の資金移動業者を利用する必要があります。

2. 着金までに1営業日～3営業日必要

　楽天銀行は着金までに1営業日〜3営業日かかります。

　資金移動業者のようにリアルタイムや即日の送金はできません。

3. 対応言語が日本語のみ

　楽天銀行は日本語対応のみです。

　ある程度の日本語力を持つ方以外は、対応言語が豊富な Wise などがおすすめです。

メリット

　楽天銀行のメリットは3つです。

1. 手数料が安い

　一律1,750円（中継銀行手数料込み）の手数料は良心的な価格です。

　為替レートも比較的有利であることから、少ないコストで送金ができます。

2. 安心・安全な取引

　緊急時は24時間対応の電話窓口があり安心です。

　取引状況は常にモニタリングされており、様々なセキュリティ設定が施されています。

3. 取扱通貨・送金受取可能国が多い

　200カ国・地域へ送金ができます。

　主要国以外の通貨も充実しているのが特徴です。

【総合評価】楽天銀行の海外送金サービス

　弊社（BizforBetter）独自の評価基準にもとづき、楽天銀行の海外送金サービスを総合評価しました。

　送金先国数や手数料、カスタマーサポート体制は充実しています。

　ただし、対応言語は日本語のみと、比較的日本人向けのサービスであることがわかりました。

【おすすめしたい方】楽天銀行の海外送金

　楽天銀行をおすすめしたい方の特徴は3つです。

1. 手数料を節約したい方

　楽天銀行の手数料は銀行業界のなかでも最安値帯です。

　受取人が銀行口座を希望する場合は、リーズナブルな価格で送金ができます。

2. 日本語対応できる方

　日本語対応できる方におすすめです。

3. 楽天銀行口座を開設済みの方

　すでに楽天銀行を利用している方は、口座開設手続きを省略できるので着金までの時間を短縮できます。

弊社の海外送金シミュレーター比較（リアルタイム）

　弊社が提供する海外送金シミュレーターは、現時点で手数料が最も安い海外送金事業者を把握できます。（詳しい使い方は「海外送金シミュレーター」の使い方をご覧ください。）

　実際に送金シミュレーションをしていきます。

　日本（円）→ アメリカ（米ドル）に 200,000円送金したシミュレーション結果は下記です。※2023年5月21日時点

　検索結果6位の楽天銀行は 1,422.27 ドル、検索結果21位のみずほ銀行は 1,355.13 ドルです。

　受取金額の差は 67.14 ドル = 9,063.9円（為替レート 1 ドル 135円で計算）。

　上記送金条件では、楽天銀行のほうがより多くのお金を受け取ることができます。

【手順】楽天銀行の海外送金

　参考資料にもとづき、楽天銀行の海外送金手順を解説します。

参考：楽天銀行海外送金お申込み方法、楽天銀行海外送金 個人用使い方マニュアル、楽天銀行海外送金規定（個人・個人事業主）

ステップ1. ログイン

　楽天銀行にログインします。（海外送金には口座開設が必須です）

ステップ2. 新規申込

新規申込手順

1. 「海外送金」をクリック
2. 「海外送金・外貨送金」の「新規お申込」をクリック
3. 「楽天銀行海外送金規定」に同意
4. 必要事項を確認・入力（個人番号）
5. 暗証番号を入力して完了

　申し込みから概ね2〜5営業日で海外送金の審査・登録完了のお知らせがメッセージボックスに通知されます。（※登録には審査があり、申込内容の確認などに時間を要する場合があります。）

ステップ3. 受取人情報登録

　審査に通ったあと、受取人情報を登録します。

　海外送金メニューの「受取人登録」をクリックし、下記を入力。

受取人情報を登録

• 受取人
• 受取人登録名
• 受取銀行国
• 通貨
• 番地
• 市
• 州／県
• 郵便番号
• 国
• 電話番号
• Eメール通知

　送金先国や通貨により、住所欄に追加情報の入力が必要です。（国別の詳細な入力方法は「受取国注意事項」を参照してください）

　入力完了後、「次へ」をクリック。

　送金先国が「IBAN採用国」、「IBAN非採用国」いずれかにより手続きが異なります。

　IBANとは、銀行口座について、所在国、 支店、口座番号を特定するためのコードです。

　不明な場合は、IBAN採用国一覧をご覧ください。

IBAN採用国の場合

1. IBANコードを入力し、「検索する」をクリック
2. 受取銀行情報（口座番号 / IBANコード、SWIFTコード、銀行コード）を入力
3. コルレス銀行（中継銀行）の情報がある場合は「コルレス銀行を登録する」をクリック（任意）
4. 「次へ」をクリック

IBAN非採用国の場合

1. 「SWIFTコード」のみ又は「銀行名」と「市」を入力し、「検索する」をクリック
2. 検索結果が表示されるので該当するものを確認し、「選択」をクリック
3. コルレス銀行（中継銀行）の情報がある場合は「コルレス銀行を登録する」をクリック（任意）
4. 「次へ」をクリック

その他の情報

1. 送金区分、送金目的を入力後、「次へ（確認する）」をクリック
2. 登録内容を確認
3. 「受取人を登録する」をクリックして完了

ステップ4. 送金作成・実行

　海外送金ページの「送金作成」タブをクリック。

送金作成

• 受取人登録名
• 送金金額
• 送金区分
• 送金目的
• 中継銀行手数料負担区分
• 国際収支番号（必要な場合のみ）
• 受取人さまへのメッセージ（必要な場合のみ）

　入力完了後、「次へ（取引金額の確認）」をクリック。

　「貿易取引」、「貿易外取引」いずれかにより手続きが異なります。

貿易取引の場合

• 送金区分（01. 貿易取引）
• 送金目的
• 商品カテゴリー
• 商品名（英語）
• 船積港が属する都市名（英語）
• 原産地国

　入力完了後、「次へ（取引金額の確認）」をクリック。

貿易外取引の場合

• 送金区分
• 送金目的詳細（英語）
• その他必要事項

　入力完了後、「次へ（取引金額の確認）」をクリック。

ワンタイムキーの入力

1. 「ワンタイムキーを送信する」をクリック
2. 受信したワンタイムキーを入力
3. 暗証番号を入力
4. ｢お取引をいただく際の同意事項｣を確認のうえ、同意にチェック
5. 「実行（送金する）」をクリック

　送金を実行すると、楽天銀行での手続きが開始されます。

　一般的には1〜3分程度でステータスが「送金手続き完了」になります。

　着金までは1営業日〜3営業日です。

本記事のまとめ

　楽天銀行の海外送金サービスについて解説しました。本記事をまとめます。

• 送金手数料は750円
• 送金限度額は1回/1日あたり 100万円、1カ月あたり 200万円、1年あたり 500万円
• 着金まで最短1営業日
• 取扱通貨は60種類以上
• 送金受取可能国は200ヵ国以上
• 送金方法はウェブ
• 対応言語は日本語のみ
• お問い合わせ方法は電話、メール、チャット

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