「経験者に学ぶ」アメリカ留学の費用管理とおすすめ送金サービス3選
2024-10-18
コロナ禍の収束を経て、海外留学する人も増えてきました。(独)日本学生支援機構が実施している「日本人学生留学状況調査」によると、大学等が把握している日本人学生の海外留学状況は、2022年度で58,162人と対前年度比47,163人の428.8%増※でした。
お子さんが留学したいといってきたとき、どのような準備が必要なのかわからない人も多いのではないでしょうか。
今回は実際にお子さんがアメリカの大学に留学したTさん夫妻にお話をうかがいました。とくにお金の送金方法についてスポットを当てています。入学金や家賃など大きな金額を送金することも多いので、実際どのようにしていたのか知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
※参考:文部科学省「外国人留学生在籍状況調査」及び「日本人の海外留学者数」等について
目次
お子さんはどのように留学を決めたのですか?
娘は中学生の頃から海外留学を目指していたんです。それで、高校は国際交流や英語教育が充実している学校に進学しました。
その高校は留学制度もしっかり整備されていて、学校が提携している留学エージェントを使って留学の準備を進めていきました。
海外送金で一番困ったことは何ですか?
やはり授業料の振込でしたね。最初は銀行振込でやろうと思ったんです。授業料は100万円以上かかりますから。でも、これが大変でした。
どんなところが大変でしたか?
まず、手続きがすごく煩雑なんです。マネーロンダリングの疑いをかけられないように、「この送金はマネーロンダリングのためではりません」という証明が必要で書類がめちゃくちゃ面倒なんです。
それに100万円送金したいときに、普段使っていない口座に100万円入れて送金しようとしたら、これもできませんでした。普段からその口座に預金されている金額を超えて送金することはできないんですよ。これもマネーロンダリング防止の対策のようですね。
こんな感じで手続きに時間がかかるし、さらに着金まで1週間くらいかかるといわれて、期限に間に合うかすごく不安になりました。それに手数料や為替レートの高さにもびっくりしましたよ。
どのように問題を解決しましたか?
大学が用意したwebサイトから送金手続きをおこなうことにしました。しかし、英語表記のうえ、慣れない手続きばかりで不安だったんです。それで、留学エージェントにサポートをお願いしました。何度も電話で質問しましたが、そのたびに丁寧に教えてくれたので安心できました。
びっくりしたのは、webサイトにログインする時間が数分違うだけで振込金額が変わることですね。為替レートの変動を実感しましたよ。レートの良し悪しで損することもあるんだなって分かりました。
普段の生活費はどのように管理していましたか?
基本的にはクレジットカードです。アメリカは日本以上にキャッシュレスが進んでいて、現金を使うことはほとんどないんです。たとえば、友達と食事をして割り勘するときも日本でいうPayPayみたいなアプリを使っているようですね。
最初は家族カードを持たせたんですが、これも作るのが結構面倒で。突然海外で使用したため、カード会社から「不正利用ではないか?」と電話がかかってきたこともありました。
カードの使用者が未成年の場合、利用上限額を上げたり、海外留学のための利用だと申請するのも大変でした。
日本のクレジットカードを海外で使うと、日本円で請求されるため両替手数料がかかって割高になるのですが、ほかに良い方法も思いつかなくて。
現在はどうされていますか?
今は娘も成人したので、現地で口座を開設して、その口座に紐づけたデビットカードを使っています。これなら、レートが安いときに入金しておけば、使うときにいちいちレートを気にしなくて済むんです。
留学を考えているご家庭へのアドバイスはありますか?
留学エージェントのサポートは本当に役立ちました。学校選びの段階から相談に乗ってくれて。担当者さんもこのエージェントを使って留学した経験があるそうで、とても信頼できました。
でも、自分で探す場合は慎重に選んだ方がいいですね。ニュースで留学エージェントの倒産などを聞くと怖くなります。留学費用を持ち逃げされたケースもあるみたいですから。自分に合ったサポートが受けられるかどうかはもちろん、実績もしっかり確認することをおすすめします。
ほかに注意点はありますか?
クレジットカードの管理も重要です。日本の場合、会計時に決済端末がレジに置いてあるから目が届くのですが、アメリカではテーブルチェックが主流なんです。カードを持っていかれてしまうから、カード情報を盗まれても気づかないかもしれません。
そのため、アプリなどを使って、カードを使ったらすぐに通知が来るようにしておくのがおすすめです。不正利用されたときにすぐに気づける対策が必要ですね。
留学におすすめの送金サービス3選
Tさんご夫妻のお話から、留学費用の送金については、為替レートや手数料が安く、手続きが簡単なサービスを選ぶことが大切だと分かりました。また、日常の支払いに使うカードは、セキュリティ対策がしっかりしているものを選ぶと安心です。
そこで、留学生におすすめの送金サービス3選をご紹介します。
Wise
画像引用:wise公式サイト
Wise(旧TransferWise)は、2011年にイギリスで創業された海外送金サービスです。リアルタイムレートを採用し、日本の銀行と比較して最大16倍安い手数料で送金が可能です。
本人確認を含む全ての手続きをオンラインで完結でき、200以上の国と地域で使えるデビットカードも提供。アプリからカードのロックや通知管理ができるため、セキュリティ面でも安心です。
詳細はこちら:Wiseの利用方法
Revolut
画像引用:Revolut公式サイト
Revolutは、世界中で4,000万人以上のユーザーが利用するデジタル銀行・海外送金サービスです。外貨両替や海外ATMでの引き出しの手数料がお得で、1回の決済ごとにカード情報が更新される使い捨てバーチャルカードも発行可能です。
詳細はこちら:Revolutの利用方法
キョウダイレミッタンス
キョウダイレミッタンスは、株式会社ウニードスが提供する日本の海外送金サービスです。
200カ国以上に送金が可能で、2023年には日本初の第一種資金移動業者として認可を受けています。100 万円超、 1,000 万円までの海外送金が可能。アプリと店舗の両方から送金でき、店舗での手続きを希望する方にも便利です。
詳細はこちら:キョウダイレミッタンスの利用方法
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お得な海外送金事業者は、その時々の自分の送金条件によって異なります。さらに、為替レートはリアルタイムで変動するため、お得な海外送金事業者もリアルタイムで変わっていきます。数十社以上ある海外送金事業者を同時に比較し、お得な海外送金事業者を特定することは、自分一人ではほぼ不可能です。
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※海外送金シミュレーターの活用方法はこちらの記事をご覧ください。
まとめ
今回は、Tさんご夫妻に留学時の送金サービスの選び方や、海外ならではのカード利用時の注意点をうかがいました。
ポイントは、以下の3点です。
- 手数料が安く、為替レートの良い送金サービスを選ぶ
- 手続きが簡単でスムーズに使える送金サービスを選ぶ
- セキュリティ対策が充実しているカードを利用する
これから留学を予定している皆さんも、ぜひこの記事を参考にしてお得で安心なお金の管理を実現してくださいね。