【徹底解説】海外送金の手数料をわかりやすく解説

2022-10-23

海外送金には5種類の手数料がある!?【全体概要】

 海外送金を初めて利用する人は、送金時にどのような手数料が発生するのか不安ではないでしょうか。お得に海外送金するためには、海外送金で発生する手数料の種類と相場感を把握しておくことが欠かせません。
 まず、海外送金には5種類の手数料1.入金手数料、2.為替レート・両替手数料、3.送金手数料、4.中継銀行手数料、5.受取手数料)が発生します。

海外送金時に発生する5つの手数料

  1. 入金手数料
  2. 為替レート・両替手数料
  3. 送金手数料
  4. 中継銀行手数料
  5. 受取手数料

 ここからは、海外送金時に発生する5種類の手数料が、送金プロセスのどのタイミングで発生しているのかについて見て行きましょう。

海外送金フロー図(銀行から送金する例)

Swift_process

 一般的に銀行では、SWIFT(スイフト)というシステムを使って海外送金手続きを行っています。今回はこのSWIFTを使った場合、どのような手数料が発生するのか解説していきます。
 (参考:各銀行のSWIFTコードの検索方法についてはこちらの記事をご覧ください。)

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手数料ごとの解説

①入金手数料

 まず最初に発生する手数料は「入金手数料」です。本手数料の相場感は0円~500円程度です。窓口から送金する場合は、基本的に入金手数料は発生しません。ただし、一部の事業者(銀行だけではなく資金移動業者)においては、海外送金時に利用する自身の銀行口座に送金資金を入金する必要があり、その際に入金手数料が発生する場合があります。例えば、送金に使う口座はX銀行であるが、資金はY銀行にある場合、Y銀行からX銀行に一度入金する必要があります。その場合はX銀行への入金手数料が発生する場合がある、といった感じです。

deposit_money

 (参考:入金手数料に関する詳細の解説は、こちらの記事をご覧ください。)

②為替レート・両替手数料

 次に発生する手数料は「②為替レート・両替手数料」です。日本から送金する場合、海外送金の資金として円を銀行に持ち込みますが、基本的に持ち込んだ円をそのまま送金することはできません受取国の通貨に交換し、送金する必要があります
 (※例外:数はかなり少ないですが、円建てで第三国に送金し、同国にて円建てで受取るサービスを提供している事業者も存在します。)

 海外送金時に円から外貨に交換する際、為替レート・両替手数料が発生します。提供されている為替レートは銀行により異なります。そして銀行が提示している為替レートには、為替変動リスクを考慮した「隠れコスト」が含まれているため、GoogleやReuterなどで表示されている為替レートからは乖離しています。
 相場感として、銀行が提示する為替レートとGoogle検索結果の為替レートの乖離が1%未満であれば、かなり良心的な為替レートが提示されていると考えてください。

 (参考:為替レート・両替手数料に関する詳細の解説は、こちらの記事をご覧ください。)

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③送金手数料

 海外送金手続きを行ってもらう報酬として、送金依頼人は銀行に対し「③送金手数料」を支払います。銀行経由の海外送金の場合は、送金金額により送金手数料が変動するのではなく、どのような送金依頼方法を用いたかにより送金手数料が変動します。資金移動業者経由の海外送金の場合は、送金金額によって送金手数料が変動します。

 例えば、銀行のウエブサイト・アプリにて海外送金手続きを行った場合、手数料相場は2,000円~3,000円程度となります。一方、銀行窓口で海外送金手続きを行った場合の相場感は、7,500円~8,000円程度です。銀行窓口からの送金手続きは、銀行職員の時間を拘束してしまうため、人件費が送金手数料に上乗せされています。 

 (参考:送金手数料に関する詳細の解説は、こちらの記事をご覧ください。)

④中継銀行手数料

 SWIFT経由の海外送金では、1つの送金に対し、複数の中継銀行が関与する場合があります。例えば、日本のA銀行から海外のC銀行の口座に送金する際、同2行間にてコルレス契約(お互いの銀行にお互いの口座を設ける)が締結されていない場合、他の銀行の中継・協力を得る必要があります。

  協力してくれた銀行に支払う手数料として、「④中継銀行手数料」を支払います。この中継銀行手数料の相場は、1送金あたり2,500円~3,000円です。
 (※資金移動業者経由の海外送金では、中継銀行手数料は発生しないことが多いです。)

swift-process
再掲

⑤受取手数料

 送金先国の銀行に資金が到着した後、同銀行は同銀行内の受取人口座に資金を振込む必要があります。その際、銀行によっては「⑤受取手数料」が発生します。受取手数料は送金先国の銀行により異なりますが、銀行によっては送金依頼人負担にすることも可能です。受取手数料を送金依頼人負担とした場合、手数料相場は約2,000円となります。
 銀行によるSWIFT経由の海外送金において留意すべき事項として、通常、送金依頼時には、実際に送金先国にて受け取れる外貨の総額がわからないということが挙げられます。なぜかというと、送金依頼時には、中継銀行をいくつ経由する必要があるかがわからないため、もしも中継銀行手数料が足りなくなれば、送金金額から差し引かれてしまうという事象が発生します。希望ピッタリの資金を送金したい場合は、受取金額を指定できる銀行・資金移動業者のサービスをご利用することをおすすめします

まとめ

 本記事では、銀行のSWIFT経由で海外送金した場合を主な例として、どのような手数料が発生しうるのかを解説してきました。同送金手段は、相場感として最低約6,000円前後~10,000円前後の手数料が発生すると考えてください。

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※海外送金シミュレーターの活用方法はこちらの記事をご覧ください。

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